日本看護科学会誌
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18 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • -シンポジウムの総括とシンポジストによるまとめ-
    高野 順子, 北山 秋雄
    1998 年 18 巻 2 号 p. 1-10
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
  • 中山 洋子, 安藤 幸子, 池川 清子, 佐藤 重美, 高田 早苗
    1998 年 18 巻 2 号 p. 11-22
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
  • 片田 範子, ケイコ イマイ・キシ, 横尾 京子, 太田 喜久子, Anne Davis
    1998 年 18 巻 2 号 p. 23-28
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
  • 近藤 好枝
    1998 年 18 巻 2 号 p. 29-39
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 気管内吸引に伴って行われる看護ケアを観察し, 特に気管内吸引後に行われた看護ケアに対する早産児の生理学的および行動状態における反応を明らかにすることである.
    対象は,呼吸管理を受けている4名の早産児であり, 観察時点の受胎後週齢は26週から35週,平均体重は792.5gであった.
    気管内吸引に伴って行われた看護ケア, 心拍数, 酸素飽和度, ストレスサイン, 睡眠覚醒状態を, 気管内吸引開始5分前から吸引終了後20分まで, 2分毎に構成的に観察した.
    気管内吸引後には, 腹臥位, 屈曲姿勢の支持, 触覚刺激の提供など, 複数のケアが認められた. 様式の異なる複数のケアが行われていた45場面を複数ケア群, 腹臥位または側臥位の70場面を単一ケア群として反応を分析した.
    複数ケア群は単一ケア群に比べて, ストレスサインが速やかに減少し, 静的睡眠が増大し, 静的睡眠に入るまでの時間が有意に短かった.
    結果から, 気管内吸引という侵襲的な刺激の後に行われた複数のケアは, 早産児の運動や状態の組織化に有効な看護方法であることが示唆された.
  • 高谷 裕紀子, 山本 あい子, 小林 康江, 中岡 亜紀, 勝田 仁美, 中込 さと子, 大崎 富士代, 片田 範子
    1998 年 18 巻 2 号 p. 40-50
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    平成7年1月17日に起こった阪神・淡路大震災は多くの人々の生活に様々な影響を及ぼした. 本研究は, 震災時に妊娠・出産・育児をしていた母親とその乳幼児を対象にし, 震災直後から約1年間の心身の健康状態や生活の実態を明らかにすると同時に, その母子が必要とするケアを提供しながら, 災害時の母子に対する支援サービスのあり方を検討することを目的としている. 対象地域は, 災害救助法適用指定地域ではあったが, 激震からは免れ, 火災や倒壊などによる被害が比較的少なかったA市とした. そのA市の保健所が行う乳児健康診査・3歳児健康診査に来所した68名の母親を対象とし, 対象者に対して, 半統制型の面接調査を行った. 得られたデータは質問項目毎に集計・分析を行い, さらに事例毎の分析を行った. その結果, 以下の点が明らかになった. 1) 震災による直接的被害・間接的影響により, 震災後の母子を取り巻く環境には様々な変化が生じていた. 2) 1) の環境の変化に伴い, 震災後の母子の心身の健康状態には通常とは異なる様々な変化が生じていた. それらの状態の変化はほとんどの場合, 時間の経過とともに消失していたが, 中には震災後1年が経過した時点まで持続していたケースも見られた.
    以上の結果をふまえて, 災害時の母子支援システムとして以下の4点を提言する. 1) 知識の普及, 2) ニードに合わせた専門的窓口の設置, 3) ネットワーク作り, 4)今後のフォローアップの必要性
  • 綿貫 成明, 菅田 勝也, 木村 恵子, 南澤 汎美, 森 淑江, 竹尾 恵子, 塚本 美和子
    1998 年 18 巻 2 号 p. 51-62
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    本研究では,痴呆患者の体格指標としてのbody mass index(BMI)の入院後の減少と,食欲の程度,徘徊の有無,寝たきり状態への移行などの生活上の変化との関連について検討することを目的に既存のデータを分析した.対象は,老年期痴呆疾患(アルツハイマー病,アルツハイマー型老年痴呆,単純型老年痴呆)の患者33名(痴呆群)と,非痴呆の精神疾患の患者10名(非痴呆群)とした.入院時点における痴呆群と非痴呆群の体重ならびにBMIに有意差はなかった.調査時点における痴呆群の体重とBMIは入院時点と比較して有意に低下していたが,その一方で非痴呆群では有意な変化が認められなかった.また,痴呆群のBMIの低下幅に俳徊の有無や食欲の程度の違いによる有意差は認められなかった.痴呆群におけるBMIと寝たきり状態への移行との関連では,寝たきりの痴呆患者のBMIは入院時点から寝たきりに移行した時点との問で,また寝たきりでない痴呆患者のBMIは入院時点から調査時点との問で,それぞれ有意な低下が認められた.痴呆・非痴呆両群のBMIの低下には,俳徊や食欲の程度の違いによる有意な差は見られなかったが,痴呆群は非痴呆群よりも入院後有意にBMIが低下し,また痴呆群では寝たきり状態への移行とBMIの低下との問に何らかの関連があることが示唆された.このことから,高齢痴呆患者のケア・ニーズの判断指標の一つとしてBMIは有用であると考えられる.
  • 小泉 恵, 数間 恵子, 川村 佐和子
    1998 年 18 巻 2 号 p. 63-70
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2012/10/29
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    開腹術退院後のイレウス発症予防に資する目的で, 胃癌, 大腸癌による開腹術退院後のイレウス発症32例, 延べ57件を対象に, 1) 初回と2回目以降, 2) 1回のみの例と,再発例の初回, それぞれについて発症関連要因を検討した.その結果, 1. 初回発症には,「イレウスの知識不足」「食品の知識不足」「イベント」「回復感」が影響していた. 2.「イレウスの知識不足」は, サブイレウス状態から発症を招く可能性があった. 3.「要注意食品の摂取」は「食品の知識不足」「過食」と関連があった.4.「イベント」は「疲労」「要注意食品の摂取」「過食」を伴い, 発症につながる可能性が高いと考えられた. 5. 胃癌術後例では,「回復感」を契機に術前の生活行動に近づき, 発症に至った可能性が考えられた. 6. 知識習得後の再発例の背景には, 切除臓器の相違の影響が考えられた. 以上から, 看護支援として, サブイレウス時の対処法や要注意食品の食べ方を含めた生活行動に関して, 適切な時期を考慮した継続指導の必要性が示唆された.
  • 川原 由佳里
    1998 年 18 巻 2 号 p. 71-80
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2012/10/29
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