研究目的:中高年看護職者の職務継続意志と職務満足に関連する要因を検討し,職務継続支援のための看護管理上の示唆を得る.
方法:A県内3ヵ所の200~700床の一般病院に勤務する看護職者1,064名に,自記式質問紙調査を実施した.得られた有効回答のうち経験15年以上の看護職者223名を対象とした.分析方法は,t検定,STEPWISE法を用いた重回帰分析などを行った.
結果:現病院で仕事の継続意志無は56名25.1%であった.仕事の満足度に影響する要因は,組織的要因では,〔看護管理システム〕が最も大きく,次いで〔給料〕,〔労働条件と福利厚生〕,〔スタッフ間の人間関係〕,〔病棟への所属感〕であった.専門性要因は,〔創造性〕であった.加えて燃え尽きが影響していた.
結論:働きやすい良好な人間関係と職場環境への支援が必要である.また,労働条件,処遇改善への取り組みが看護管理者の重要な役割であることが示唆された.
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