目的:新人看護職が支援者とともに臨床体験のリフレクションを複数回経験したことによる新たな学びや発見したことと新人看護職が認識した効果的なリフレクション支援を明らかにする.
方法:複数回の臨床体験のリフレクションを実施している2施設で,新人看護職の時にリフレクション支援を受けた7名に面接を実施し,質的記述的分析を行った.
結果:複数回のリフレクション支援による新人看護職の新たな学びや発見は,【見えなかった自己の弱みへの気づき】【自分が大切にしていることへの気づき】【対話によって具体的な行動に気づける】などの5つであった.新人看護職が認知するリフレクション支援は,【新人看護職個々を尊重した対応】【新人看護職の行動の承認】などの効果的な支援と【一方的な助言】【新人看護職の状況を理解しない断定的な指導】などの非効果的な支援であった.
結論:複数回のリフレクションを支援者と行うことによって,新人看護職と支援者のお互いの理解が深まることによって,新人看護職個々を尊重した支援が得られたことが示された.その結果,単回のリフレクションよりもより気づきが促進され,新人看護職の自己理解や実践につながる思考が促進されることが明らかになった.
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