日本看護科学会誌
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8 巻, 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 小林 冨美栄
    1988 年 8 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
  • 数間 恵子, 佐藤 禮子, 石黒 義彦
    1988 年 8 巻 1 号 p. 9-16
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    老人の上腕計測値の加齢に伴う変化について検討するために, 65歳以上の自覚的健康老人; A群 (男性43名, 女性69名) および老人健診受診者; B群 (男性69名, 女性132名) の2集団を対象として上腕計測を行い, 以下の結果を得た.
    1. 男性は,全例では両群とも⊥腕囲 (AC), 上腕皮下脂肪厚 (TSF), 上腕筋囲 (AMC) は加齢とともに減少していた.標準体重比80~120%等の健常者群でも, 両健常者群とも, AC, AMCが加齢とともに減少しており, AMCの金らの標準値比は各々91%, 92%で, 筋蛋白量が軽度の消耗状態に近いと評価された.
    2. 女性は, 全例では両群とも加齢とともに上腕計測値は減少していたが, 健常者では両健常者群ともその傾向は認められなかった.
    3. 上腕筋囲の加齢に伴う変化に性差があることは,他の資料と合せて観察すると一層明瞭となった. 加齢に伴う測定値の変化を明らかにするという点から, このことはより多数例について確認する必要がある.
  • 南沢 汎美, 竹尾 恵子
    1988 年 8 巻 1 号 p. 17-23
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    寝たきり老人が昇降装置付浴槽を利用して自動動作をほとんど行うことなく全面的に介助を受けて入浴する場合の生体負担について調べた. テレメーターを用いて入浴中も心拍を連続的に測定し, その変化から負荷の程度を推定した. 入浴に伴う他動的な体動や湯浸の刺激などに対応して心拍数の増加が認められた. 入浴を脱衣・移動, 洗浄, 湯浸, 移動・着衣に4区分してその負荷の程度を調べると, 対象者8名中5名においては洗浄あるいは湯浸中に心拍数は最大となった. 一方他の3名は刺激に対応した心拍の変化は全体的に緩かで, 洗浄や湯浸中に著しい増加は認められなかった. 入浴中平均心拍数の安静時心拍数に対する比は8名の平均で1.20±0.08となり, これを通常の自立入浴法での労作に比較するとエネルギー代謝率(R. M. R.)でほぼ1/3に相当すると推定された. また被験者間に観察された反応の差については今後の研究課題であることを示唆した.
  • -居住期間・健康状況による分析検討-
    金子 仁子, 土屋 滋
    1988 年 8 巻 1 号 p. 24-35
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    地域活動展開を前提に, 地域組織活動の基礎資料を得るために首都近郊の開発地区において, 近隣関係や地区内行事の参加, 組織活動に対しての意識について調査をし, 居住期間との関連を検討をし, 次の様なことが明らかになった.
    (1) 地区内行事には, 居住期間が短い時期(3年未満)ではそれ以上長い群に比し参加体験者が少なかったが, 長く住めば住むほど参加体験者がそれにつれ増加するわけではなかった.
    (2) 近隣関係は, 居住期間が短いと疎遠な関係であり, 長く住めば個人的な親密度は増すが近隣全体といった面的広がりにはならなかった.
    (3) 地域活動への意見では, 問題が起こった時には行政指導型でよくしたいと考える反面, 地域生活は皆の協力でよくしたいという考えを持っており, 住民同士の取り組みを育てていく可能性はみられた.
    (4) この開発地域でのヘルスニードを分析すると, 成人病予防の健康教育や, 適性医療受診のための指導などが重要である.
    これらから保健活動の立場で組織活動を行なうためには, まず住民同士の輪を広げ, 皆で問題を解決することを学ぶ場づくりに着手しなければならないことが示唆された.
  • 見藤 隆子
    1988 年 8 巻 1 号 p. 36-41
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
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