におい・かおり環境学会誌
Online ISSN : 1349-7847
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ISSN-L : 1348-2904
35 巻 , 1 号
JANUARY
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
報文
  • 長田 隆, 猫本 健司, 白石 誠, 石橋 誠, 原 正之, 干場 信司, 鈴木 一好, 羽賀 清典, 代永 道裕
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 35 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/22
    ジャーナル フリー
    主要な家畜である牛、豚、鶏の畜舎内環境としてアンモニア、メタンおよび亜酸化窒素の濃度を測定した。畜産物生産の場である畜舎からの環境負荷ガスの発生量の算定手法確立とともに、生産者農家の作業場でもある畜舎内における環境負荷ガスの特徴把握を目的とした。2000年~2002年の3年間に、搾乳牛舎9棟、肥育牛舎4棟、豚舎8棟および採卵鶏舎5棟の合計26畜舎に季節毎に調査を行った。牛舎と豚舎・採卵鶏舎の舎内アンモニアの平均濃度は1 ppm~1.5 ppmおよび0.9~2.9 ppmであった。各畜舎のアンモニア測定値は季節変動とともに畜舎間変動も大きい。牛舎内メタン濃度は牛自体の発生寄与が大きく、6.0~26.8 ppmの高濃度であり、夏季に低い季節変動を示した。亜酸化窒素は多くがふん尿起源であり、平均値で0.306~0.650 ppmの値を示し畜舎間変動は比較的小さかった。特に肥育牛舎で高い亜酸化窒素濃度が観測された。
  • 高原 康光, 西川 治光, 角田 寛, 梶川 正勝, 早川 博, 池田 英人, 石原 大治, 若井 和憲
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 35 巻 1 号 p. 8-16
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/22
    ジャーナル フリー
    対象とした鶏ふん発酵臭気は、強制発酵装置 (縦型密閉発酵装置) から発生するガスで、アンモニアが最大で3,000ppmにも達する高濃度臭気である。これまでにバーナー式の燃焼脱臭法を適用しその有効性を確認したが、燃料費が高くつき中小零細農家には普及し難い問題があった。
    この欠点を解消するために、ディーゼルエンジンに発電機を搭載し、その吸気系統に鶏ふん発酵臭気を導入して燃焼脱臭させる方法について検討した。
    実ガスによる繰り返し実証試験の結果、主要な悪臭成分の分解率は87~100%、臭気濃度に基づく脱臭効率も76~93%と良好な結果が得られ、特に、エンジン出力が8.6kW付近では、悪臭物質の分解率がほぼ100%、脱臭効率も94%以上に達することがわかった。また、30日間の長期運転でもほぼ同様の性能を持続することを確認した。さらに、発電した電力を有効利用すれば、燃料費を相殺できることも確認した。一方、ディーゼルエンジン排ガス中の窒素酸化物 (NOx) 濃度も大気汚染防止法基準の1/10~1/3と低く、畜産や食品コンポスト関係の発酵臭気、塗装関連臭気などの高濃度悪臭発生源対策等に期待できると考える。
  • 斉藤 幸子, 飯尾 心, 小早川 達, 後藤 なおみ
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 35 巻 1 号 p. 17-21
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/22
    ジャーナル フリー
    嗅覚順応の時間依存性については、感覚的強度は指数関数的に減少すると報告されてきた。しかし、最近、持続した臭気に対する感覚的強度の評定が認知的な影響を受けることが報告された。そこで、我々は一定濃度のトリエチルアミンを10分間提示し、その時の感覚的強度の時間依存性について検討した。その結果、感覚的強度の時間依存性は5つの型に分類され、最も多いのは一度減じてまた強く感じる変動型で、指数関数型は全観測データ数の約30%だった。
  • 坂井 信之, 小早川 達, 斉藤 幸子
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 35 巻 1 号 p. 22-25
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/22
    ジャーナル フリー
    本実験は、においに関する情報の提示がにおい知覚にどのような影響を及ぼすかということを調べる目的で行った。本実験への参加者は最初に実験で使用されるにおい物質 (アネトール) に関する説明を受けた。このとき、ポジティブ群の参加者は、アネトールの持つ良い内容 (スパイスとして用いられている、アロマセラピーに効果がある、など) の教示を受け、ネガティブ群の参加者はアネトールの持つ危険情報 (殺虫効果を持つ、致死量が測定されているなど) に関する教示を受けた。その後、アネトールのにおいを嗅ぎ、快不快評定を行った。また、それからアネトールのにおいに対する順応への教示の効果を調べるために、アネトールのにおいを20分間連続して嗅ぎ、その間リアルタイムに強度評定を行った。その結果、ネガティブ群の参加者は、ポジティブ群の参加者に比べて、アネトールのにおいをより不快に感じること、強度評定値の変化パターンからより順応しにくくなることなどがわかった。5分ごとのにおい強度評定値自体には、教示の内容の効果はみられなかった。これらのことから、においに対する順応や快不快評定値は、そのにおいに対する情報の操作、すなわち高次認知機能の影響を受けることが明らかとなった。この現象は、においに対する順応や快不快評定において個人差が大きいことを説明する一要因であると考えられる。
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