におい・かおり環境学会誌
Online ISSN : 1349-7847
Print ISSN : 1348-2904
ISSN-L : 1348-2904
50 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
特集(味覚を左右するにおい・かおり フレーバーリリース研究)
ノート
  • 福井 啓太, 岡田 誠之
    2019 年 50 巻 2 号 p. 146-149
    発行日: 2019/03/25
    公開日: 2021/11/14
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    近年,小規模の発生源である調理臭の苦情が多くなってきているが,この苦情の対応が困難を極めている.そこで,焼肉臭・カレー臭について,噴霧水,活性炭,常温触媒について脱臭性能を調査した.噴霧水のみでは脱臭効率が低く,活性炭や常温触媒を組み合わせることによって脱臭効率を高めることが出来る可能性が明らかとなった.また,調理臭によって効果的な脱臭法が異なる可能性があることが明らかとなった.

  • 近藤 早紀, 光田 恵, 棚村 壽三, 岩井 幸一郎, 榊原 清美
    2019 年 50 巻 2 号 p. 150-153
    発行日: 2019/03/25
    公開日: 2021/11/14
    ジャーナル フリー

    多様なにおいに対応でき,再現性よくにおいを評価できるにおい表現語の選定基準を検討するため,アンケート調査とにおい質評価実験を行った.まず303表現語を抽出し,これらに対してにおい表現語としての適性に関するアンケート方式での調査と,80種のにおい試料のにおい質評価実験を行った.その結果,におい質表現としての理解しにくさ,使用頻度,評点のばらつき,および表現語間の相関関係に着目することが有効であることが示唆された.

  • 吉岡 希, 有泉 雅弘, 森 孝之, 藤澤 寛生, 亀山 直人, 奥山 洋平
    2019 年 50 巻 2 号 p. 154-157
    発行日: 2019/03/25
    公開日: 2021/11/14
    ジャーナル フリー

    生活空間の不快臭気はアルデヒド類に起因する場合が多い.本試験では,アルデヒドをカルボン酸に変換できる酢酸菌(Gluconacetobacter hansenii)酵素に着目し,これを空気清浄機中の水に分散させ,アルデヒド類を含む試験空間で運転した.この結果,試験に用いたほぼ全てのアルデヒド類が明確に低減し,アルデヒド臭も明らかに低減していた.従って,酢酸菌酵素を消臭剤へ活用することで,不快な室内臭気の低減が期待できる.

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