におい・かおり環境学会誌
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特集(におい・かおりの研究者の成功談・失敗談)
Research paper
  • 大野 敦子, 矢田 幸博
    2021 年 52 巻 6 号 p. 344-357
    発行日: 2021/11/30
    公開日: 2021/12/01
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,ダージリン紅茶セカンドフラッシュの香りによる心理生理的な作用を明らかにすることである.ダージリン紅茶セカンドフラッシュの香りに対する嗜好性と香りの印象を評価したうえで,心理学的評価とあわせて,自律神経および中枢神経活動の統合生理学的評価を行った.その結果,ダージリン紅茶セカンドフラッシュの香りを吸入すると“自発的ストレス”,“抑うつ・不安”“敵意”が有意に低下した.一方,“爽快感”,“非活動的”は有意に上昇したことから,心理に対して鎮静的に作用することが示唆された.生理的には,ダージリン紅茶セカンドフラッシュの香り吸入後に瞳孔の縮瞳率と末梢皮膚温が有意に上昇したことから,交感神経活動が抑制され,副交感神経活動が優位な状態になることが示唆された.さらに,脳の前頭前野部で有意な血流低下が観察されたことから,中枢神経活動に対して鎮静的に作用することが示唆された.ダージリン紅茶セカンドフラッシュの香りに心理生理的な鎮静作用が認められたが,自律神経活動に対する生理作用と,香りの嗜好性および心理作用との間に相関関係は認められなかった.

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