におい・かおり環境学会誌
Online ISSN : 1349-7847
Print ISSN : 1348-2904
ISSN-L : 1348-2904
56 巻, 1 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
じんちょうげ
特集(日本の植物精油,地場産業としての植物精油)
進化するにおいセンシング技術とその応用(Part 3)
研究論文
  • 中島 愛, 古藤田 信博, 田中 義樹, 松元 篤史, 池田 繁成, 古賀 千尋, 原口 智和, 宮本 英揮, 上野 大介
    2025 年56 巻1 号 p. 27-35
    発行日: 2025/01/25
    公開日: 2025/01/25
    [早期公開] 公開日: 2024/12/25
    ジャーナル フリー
    電子付録

    カンキツ新品種ʻ佐賀果試35号ʼ(ʻにじゅうまるʼ)は出荷前に長期の貯蔵期間があるため,貯蔵中の品質劣化が問題となっている.本研究では貯蔵中の品質劣化を非破壊で評価する方法として“におい/香気成分”に着目した.本研究では,嗅覚官能評価および香気成分分析による非破壊品質判別法の開発に向けた基礎的検討として,試料の分析結果から出荷の可否を予測する“判別式”の策定を目的とした.果皮のにおいを定量的記述分析法(QDA法)で評価したところ,いくつかのにおいが経時的に低下する傾向が見られ,品質判別に利用可能であった.果皮の香気成分をGC-MSノンターゲット分析に供試し,貯蔵期間との間に有意な相関関を示した9物質を指標香気成分とした.香気成分の相対感度から出荷可否を予測する判別分析に供試したところ,食味検査と判別分析の一致率は90%であった.本研究で得られた香気成分を用いた出荷可否の判別式はおよそ利用可能であることが示された.

  • 笹川 智史, 松崎 佑哉, 井戸 明子, 中村 陽介, 大坪 利豪, 松田 浩典, 長谷部 由紀, 原口 智和, 宮本 英揮, 上野 大介
    2025 年56 巻1 号 p. 36-48
    発行日: 2025/01/25
    公開日: 2025/01/25
    [早期公開] 公開日: 2025/01/10
    ジャーナル フリー
    電子付録

    黒毛和種牛の生産農家にとって繁殖雌牛の発情発見は重要な業務であり,発情検知技術の開発に対するニーズは高い.本研究グループでは発情検知の新しい手法として“におい”に着目した.繁殖雌牛の発情を発見可能な“指標におい物質”を同定し,発情検査の“判定基準値”の設定を目的とした.供試牛より腟分泌物(頸管粘液)を採取し,嗅覚官能評価に供試した.結果として非発情区においの印象は“獣様”であり,発情区は無臭であった.GC-OおよびGC-MS分析の結果,非発情区の“獣様”のにおい物質として“p-クレゾール”を同定した.p-クレゾール相対強度と獣医師による真の発情状態からカットオフ値を設定し,発情検査を実施した.結果として感度と特異度はそれぞれ88%と88%であったことから,≦0.051を判定基準値として採用した.本検知技術を既存技術と補完的に組み合わせることで,発情検知の正答率を向上させる技術として活用可能であることが示された.

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