におい・かおり環境学会誌
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最新号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
特集(におい・かおり環境アドバイザーの現場から)
  • 吉原 朋美
    2026 年57 巻3 号 p. 153
    発行日: 2026/07/25
    公開日: 2026/07/25
    ジャーナル 認証あり
  • 石井 進
    2026 年57 巻3 号 p. 154-156
    発行日: 2026/07/25
    公開日: 2026/07/25
    ジャーナル 認証あり

    におい・かおり環境アドバイザー制度は,におい・かおりの困りごとに関して,におい・かおりの知識を有した臭気判定士に相談できるよう新たな資格として設立いたしました.におい・かおり環境アドバイザー制度がどのような資格であるか紹介いたします.

  • 祐川 英基
    2026 年57 巻3 号 p. 157-160
    発行日: 2026/07/25
    公開日: 2026/07/25
    ジャーナル 認証あり

    におい・かおり環境アドバイザー制度は,平成28年(2016年)新規資格の必要性を調査し,創設のための委員会が平成30年から令和元年までに9回程開催され,第1回認定講習会が同年11月に東京と大阪で開催されスタートを切った.現在,におい・かおり環境アドバイザー制度の登録者数は,59名となり全国で活躍されている.

    昨年度,創設から5年が経過し初の登録更新を迎え,毎年提出される実績報告書からも様々な場面で活躍されていることと察する.この活躍の場面は今後どのように変化していくのか未来を見つめてみたい.

  • 木村 洋
    2026 年57 巻3 号 p. 161-169
    発行日: 2026/07/25
    公開日: 2026/07/25
    ジャーナル 認証あり

    1)マンション内部廊下の異臭対応

    内部廊下は第3種機械換気システムが採用されていたが,自然給気口の前面にカバー板が設置され,通気抵抗の大きい構造であった.さらに,維持管理が容易にできない外壁に設置されていたため,防虫網が目詰まり状態であった.このため,内部廊下が過度に負圧となり,居室から空気を吸引していたことが異臭の原因であった.

    2)賃貸集合住宅におけるペット臭の残臭評価

    賃貸集合住宅におけるペット臭の残臭を,におい・かおり環境アドバイザーが評価し,においの現状回復を判定するスキームを構築しようとするものである.

  • 松尾 侑哉
    2026 年57 巻3 号 p. 170-175
    発行日: 2026/07/25
    公開日: 2026/07/25
    ジャーナル 認証あり

    脱臭装置の導入において,設計条件が不明確なケースは少なくない.本稿では,脱臭装置メーカーの営業担当であり「におい・かおり環境アドバイザー」である著者が,設計条件が不明確な場合における脱臭装置導入の計画から実機稼働までの一連のプロセスを紹介する.

    ヒアリングや現地調査を通じて五感と計測機器で設計条件を洗い出し,必要に応じて現場でテスト機による実証を行う.特に顧客がパネラーとして参加する模擬的な臭気指数測定は,性能への納得感を高める上で有効な方法である.収集した情報,データに基づき実機設計・製作を行い,試運転を経て実機での性能確認にいたる.

  • 村岡 公裕
    2026 年57 巻3 号 p. 176-182
    発行日: 2026/07/25
    公開日: 2026/07/25
    ジャーナル 認証あり

    【背景】近年,国内の悪臭苦情は減少傾向にあるが,その内容は工場公害から,法律の対象外となる「都市・生活型」へ移行し,在宅時間の増加等に伴い住宅内の臭気問題が急増している.

    【目的】25年間にわたり,においの問題の最前線に立つ立場から,近年の住宅内におけるにおいの問題の実態と背景を分析し,「におい・かおり環境アドバイザー」に求められる役割と今後の展望を事例紹介と共に明らかにすることを目的とする.

    【方法】著者が実際に携わった「近隣住戸からの柔軟剤による香害トラブル(千葉県)」および「新築戸建て住宅における不定期な下水臭の施工不良問題(東京都内)」の2つの具体的な調査・解決事例を基に,そのアプローチ方法を検証した.

    【結果】前者では行政等と連携した「法的・心理的アプローチ」により穏便な解決へ導き,後者では独自の浸入経路調査技術を用いて「見えないにおいの視覚化」を行い,原因特定と改善を達成した.

    【考察】現代の多様化する生活臭問題の解決には,単なるにおいの測定や知識にとどまらず,民法などの法的知識,建築構造の知見,さらには関係者の心理を読み解く高い対人能力が必要とされる.

    【結語】におい・かおり環境アドバイザーは,目に見えないにおいの問題を誰もが納得できるよう視覚化・証拠化し,解決まで先導する「においの専門職」として,今後さらに重要な役割を担うと想定される.

研究論文
  • 藤倉 まなみ, 佐々木 大輔
    2026 年57 巻3 号 p. 183-191
    発行日: 2026/07/25
    公開日: 2026/07/25
    [早期公開] 公開日: 2026/05/08
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は二つである.第一に,コロナ禍前後における悪臭の苦情件数の動向を,対照としての騒音・大気汚染と比較し,発生原因別・発生源別の寄与や季節性を用いて増減要因を明らかにすること,第二に,分析過程と自治体ヒアリングで顕在化した公害苦情調査の運用課題を整理し,改善を提案することである.公害等調整委員会の2017~2023年度データを用い,12か月移動平均・季節指数,寄与度,Kruskal-Wallis検定(Bonferroni)を適用し,5自治体へヒアリングした.その結果,2019-2020年度の増加は,悪臭・大気汚染では「焼却(野焼き)」と発生源「個人」の寄与が大きく(有意),騒音では「会社・事業所」と「個人」に差がなかった.また,窓開けや秋季の野焼きに起因する季節性も確認した.さらに,公害苦情調査の課題として,計上基準や所管の相違等により地域・年次比較に制約があることを示し,定義の統一と補足情報の明示等を提言した.

  • 古賀 千尋, 池永 誠, 赤尾 慎吾, 上野 大介
    2026 年57 巻3 号 p. 192-202
    発行日: 2026/07/25
    公開日: 2026/07/25
    [早期公開] 公開日: 2026/05/16
    ジャーナル フリー
    電子付録

    農地に有機質資材(肥料)を施用することで土壌微生物を活性化し,生成される土壌由来の揮発性有機化合物(土壌VOCs)の生理活性を活用して作物の生産性を向上させる手法が注目を集めている.本研究では有用な土壌VOCsを生産させる肥料を選別する技術として,“におい”を指標とした有用性の簡易スクリーニング法の構築を計画した.本研究は,各種肥料添加土壌の生成する土壌VOCsを嗅覚官能評価および化学分析に供試し,その変化を比較することで,スクリーニング法としての技術的な可能性を評価することを目的とした.異なる3種の肥料を添加した土壌を嗅覚官能評価に供試したところ,同一土壌であっても肥料によって“においの特徴”が変化した.それら土壌VOCsを化学分析に供試したところ,においの特徴の変化に応じて土壌VOCsにも変化がみられた.においは土壌VOCsの変化の指標となることから,肥料のスクリーニング法として応用できる可能性が示された.

  • 近藤 さくら, 中島 愛, 井手 洋一, 古田 明子, 赤尾 慎吾, 上野 大介
    2026 年57 巻3 号 p. 203-210
    発行日: 2026/07/25
    公開日: 2026/07/25
    [早期公開] 公開日: 2026/06/26
    ジャーナル フリー
    電子付録

    タマネギの生産現場では,貯蔵中に腐敗が進行する“貯蔵腐敗”が問題となっている.本研究では,“カビ・土様”のにおいを指標とした,タマネギの貯蔵腐敗を入庫時に非破壊で予測する技術の開発を目的とした.タマネギ試料の“カビ・土様”のにおいの検出には,嗅覚官能評価,および超小型におい嗅ぎガスクロマトグラフ(超小型GC-O)を利用した.分析の結果,嗅覚官能評価と比較して,超小型GC-Oを使用することによって貯蔵腐敗予測の感度および陽性的中率が高くなることが判明した.超小型GC-Oを利用することで複雑なにおい物質が分離・除去されたため,嗅覚官能評価と比較して“カビ・土様”のにおいを感知しやすくなったと推定された.タマネギ貯蔵腐敗の非破壊・早期予測に向け,“カビ・土様”のにおいを指標とした手法は将来的に応用可能な技術である.

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