形状最適化の究極の目標は,与えられた境界条件,荷重条件の下,応力分布の標準偏差がゼロになる(全ての部材で同じレベルの応力が発生する)事である.
通常,設計者は標準的な設計基準に基づいて,各部の応力が許容レベルを超えないように設定する事により,形状を最適化したものとして作図する.
しかしこの過程で全ての選択肢を比較対照している訳ではなく,厳密な意味で最適化しているという保証はない.
そこでこの目標に向かって位相・形状最適化ソフトが開発され,着実に普及しているが,従来部品と較べて飛躍がある形状が出力される.
ここでは,最適化出力を解析解との比較, 3D-Printerによる視覚化によりベテラン設計技術者の共感が得られた事例を報告する.
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