日本女子体育連盟学術研究
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原著論文
  • 村瀬 瑠美, 寺山 由美
    2021 年 37 巻 p. 1-16
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/11
    ジャーナル フリー

    幼児の身体表現活動における保育者のオノマトペは,幼児一人一人のイメージを広げ,多様な動きに導くことを目指している。それゆえ,保育者の用いるオノマトペから幼児が想起するイメージと動きの関係は詳細に検討されなければならない。そこで,本研究は,幼児の身体表現活動において,幼児一人一人がオノマトペから想起するイメージとあらわれる動きについて,イメージと動きの関係の3つのタイプ(村瀬・寺山,2020)と〈自分〉概念に着目して検討することを目的とした。本研究は,幼児に対する実験と観察によって明らかにされた。対象となった幼児は5歳児16名(男子5名,女子11名)であった。実験は6つのオノマトペに対して行われ,オノマトペに対する対象者の反応が記録された。観察は5つの場面に対して行われた。本研究で明らかになったことは以下の2点である。まず,3つのタイプと〈自分〉概念には関係が見られた。次に,幼児の身体表現活動において,オノマトペによって幼児のイメージを広げ,動きを導く際には,〈自分〉ではないもののイメージから,〈自分〉ではないものになる動きを導くことが,多様な動きにつながる可能性があった。さらに,イメージを動きにあらわすことができるかどうかについて,想起したイメージが〈自分〉に近いものか,遠いものかという距離と,〈自分〉を他者から区別できていく発達過程という2つの観点で考えることができることが示唆された。

  • ~高校生の子を持つ母親を対象とした質問紙調査~
    田中 安理, 助友 裕子
    2021 年 37 巻 p. 17-30
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/11
    ジャーナル フリー

    本研究では,多重役割を果たす中年期女性,とりわけ高校生の子を持つ母親の運動行動の実態を把握し,運動ソーシャルサポート及び環境要因との関連性について検討することを目的とした。

    研究方法は,東京都内にある二校の高等学校に通う在校生の保護者に配票留置法による自記式質問紙調査を実施した。運動行動の実態の把握は,トランスセオレティカル・モデルを用いた。運動行動に影響を及ぼす運動ソーシャルサポート及び環境要因との関連性について,運動行動の実態別の群間比較を行った。その結果,運動行動の実施状況と運動ソーシャルサポート得点(17.6>15.3)に,有意な差が見られた(p<0.001)。また,末子年齢(p<0.05)や親世代同居(p<0.05)の関連について有意な差が見られた。 このことから,中年期女性,特に高校生の子を持つ母親は,女性のライフステージに応じた,周囲の人々から与えられる環境が良好であることが,運動実施の向上に寄与する可能性が示唆された。

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