日本女子体育連盟学術研究
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依頼論文・研究資料
  • 髙橋 和子
    2019 年 35 巻 p. 1-24
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/10/08
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    本研究では,伊東博が創始したニュー・カウンセリングの成立過程やその後の経過を明らかにすることを中心に,同時代を生きた身体論や表現論のパイオニア(野口三千三,松本千代栄,竹内敏晴)との比較を行った。 また,「主体的・対話的で深い学び」との関連も整理したところ,次のことが明らかになった。

    1.野口・伊東・松本は師範学校に進学,竹内は東京大学に進学する等,頭脳明晰な努力家であり,10代では運動に親しみ卓越した運動能力を持っていたことや大病にかかったことも,「教育」「からだ」に向か う視点に繋がったと考えられる。

    2.大正・昭和・平成を生き,青春の多感な時期に第二次世界大戦を経験し,敗戦を区切りにして,教育観・身体観も180度の転換を余儀なくされたが,「戦争の影響」とひとくくりにはできない各々の物語が紡がれていったことがわかった。

    3.教育現場での新たな実践論が創始されたが,それは根源的な問いへの解明であり,素晴らしい恩師や多くの人との出会い,生涯学び続ける探求心や柔軟性の賜物と思われる。

    4.4人の履歴は「主体的・対話的で深い学び」を追及し続けた軌跡であり,単なる技術や技法の伝達ではない。 その本質が継承され,発展されていると考えられる。

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