日本精神保健看護学会誌
Online ISSN : 2432-101X
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28 巻 , 1 号
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研究報告
  • 小池 純子, 小池 治, 佐藤 裕大, 小嶋 章吾
    2019 年 28 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2019/06/30
    公開日: 2020/06/30
    ジャーナル フリー

    目的:入院中の重大な他害行為を行った精神障害者の前向きさを取り戻したプロセスを解明し,有効な看護支援の示唆を得ること.

    方法:M-GTAを用いて,医療観察法入院処遇中の対象者5名に対し,インタビュー調査を行った.

    結果:10個の概念と5つのカテゴリーが生成された.【過去の自分から送られる願いの受諾】の意味する,自分の描きたかった人生を,主体的に歩いていく端緒を得るまでに,【邪気のない感情の再生成】《自己支配からの解放》【他者との関係性の中における自己の再構築】の相互作用を経験し,その全過程を,《まるごと受け入れられ体験》が支えていた.

    結論:リカバリーの構成要素をプロセスとしてたどることは,対象者に前向きさをもたらしていると思慮された.このようなプロセスの経験は,再他害行為の予防の一助になると考えられ,入院中に経験できることが望まれた.

  • 杉山 由香里, 比嘉 勇人
    2019 年 28 巻 1 号 p. 12-20
    発行日: 2019/06/30
    公開日: 2020/06/30
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,看護師の基礎的コミュニケーションスキル(表現力,自己統制,解読力,自己主張,関係調整,他者受容)と援助的コミュニケーションスキル(心理的スキル,交差的スキル,神気的スキル,非言語的スキル)の関連性について検討し,援助的コミュニケーションスキルを向上させるための資料を得ることである.A地区の病院に勤務する看護師857名を対象に,基礎的コミュニケーションスキル尺度と援助的コミュニケーションスキル尺度を用いて質問紙調査を実施した.得られた有効回答575名に対して共分散構造分析を行った結果,コミュニケーションスキル複合モデルが受容された(CIF=.98, AGFI=.93, RMSEA=.07).また,パス係数から,援助的コミュニケーションスキルを向上させる要因は,心理的スキルが「他者受容.14,関係調整.14」,交差的スキルが「他者受容.18,自己主張.10」,神気的スキルが「他者受容.23,自己主張.17」,非言語的スキルが「他者受容.29」であると示唆された.

資料
第28回日本精神保健看護学会学術集会
特別講演
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