応用統計学
Online ISSN : 1883-8081
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24 巻, 3 号
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  • 広津 千尋
    1995 年 24 巻 3 号 p. 93-101
    発行日: 1996/03/30
    公開日: 2009/12/02
    ジャーナル フリー
    2次元分割表において行および列の水準に自然な順序がある場合に,交互作用の変化点検出問題を考える.これは結果として順序のある2元表に,ブロック交互作用モデルを定義することになる.この重要な応用として,臨床試験における至適用量設定問題がある.この場合,データが各用量水準に対する順序カテゴリカル応答として得られるなら,その応答パターンが大きく変化する用量水準を検出することに興味があり,それは用量水準と応答の交互作用変化点問題として定式化されるからである.
  • 宮川 雅巳, 朝倉 弘道
    1995 年 24 巻 3 号 p. 103-113
    発行日: 1996/03/30
    公開日: 2009/12/02
    ジャーナル フリー
    シリコンウエハ上の良チップと不良チップの配置のような格子上2値データに対する空間統計量として,Taam and Hamada (1993) は対数オッズ比統計量を提案し要因解析に応用した.本論文では,隣接構造と結合数統計量という見地からこの種の統計量を一般化し,それらのランダム配置のもとでの漸近分散を統一的に導いた.次に区画の状態が2値でなく3値で観察される場合へ対数オッズ比統計量を拡張し,その漸近分散を求めた.さらに,小標本での分散を数値実験にて評価し,漸近分散の近似精度がよいことを確認した.最後に,これらの統計量を鋳造部品の空間比重データに適用した.
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