応用統計学
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25 巻, 3 号
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  • 小山 一人, 水田 正弘, 佐藤 義治
    1996 年 25 巻 3 号 p. 89-104
    発行日: 1997/03/25
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    データの構造の解析の方法の一つとして,データに曲線を当てはめる手法がある.Taubinは陰関数表現による曲線をデータに当てはめるアルゴリズムを提案した.このアルゴリズムでは,一般固有値問題を解くことにより初期曲線を求め,反復法を用いる.本論文ではTaubinのアルゴリズムにおける初期値決定法の改良を提案し,従来の方法では適切な曲線が得られなかったデータについて改良した方法を適用した結果を示す.さらにデータに曲線を当てはめる際の曲線の次数決定の方法を提案し,いくつかの数値例によりその有効性を示す.
  • 冗長性分析による事例研究
    齋藤 堯幸, 中島 晃, 行廣 隆次, 村井 護晏
    1996 年 25 巻 3 号 p. 105-120
    発行日: 1997/03/25
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    高校調査書,大学入学試験および入学後の成績の相互関連は,専門家に限らず大学教育に重要な検討課題であるが,公開された研究報告は少ない.本論文では,2つの国立大学の受験生に関して,いくつかの年度に亘り,高校調査書の成績と大学入試共通試験の成績の関連を,多変量解析法により検討した.データ分析は,従属関係のモデルに基づく冗長性分析を中心として,その他の手法を併用して,行った.その結果,共通試験と調査書は異なる領域を測定しており,その測定内容は前者の方が後者よりも広い可能性があることを示した.ただしこの知見は,サンプリングの偏りを考慮すると,事例研究であり,必ずしも全国レベルに一般化されるものではない.
  • 高橋 倫也, 縄田 成毅, 渋谷 政昭
    1996 年 25 巻 3 号 p. 121-142
    発行日: 1997/03/25
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    ウィクセルの小球問題は,古くから不適切なノンパラメトリック推定問題として,知られているが,未だに解決されていない.ここでは(i)ウィクセル逆変換の性質を調べて,不適切となる理由を考える.(ii)比較的新しい核関数法も良い方法ではないことを示す.(iii)古典的な方法を再検討し,困難な点を明らかにするとともに,わずかではあるが改善方法を提案する.改善しても標本の大きさは,非常に大きくしなければならない.
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