応用統計学
Online ISSN : 1883-8081
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42 巻, 1 号
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研究ノート
  • 佐藤 健一, 冨田 哲治
    原稿種別: 研究ノート
    2013 年 42 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/12/16
    ジャーナル オープンアクセス
    経時測定データにおいて時間とともに変化する回帰係数は変化係数と呼ばれる.Satoh and Yanagihara (2010)は変化係数に線形性を仮定することで,関数としての同時信頼区間を提案した.基底関数として直線が適用された線形な変化係数は解釈が容易であるが,測定時点数が多くなると非線形曲線の近似として充分でないことがある.本稿では,直線を1次スプライン関数で補ったセミパラメトリックな変化係数を考え,Brumback et al. (1999)の提案した混合効果モデルを用いた推定方法を適用する.
  • 冨田 哲治, 佐藤 健一
    原稿種別: 研究ノート
    2013 年 42 巻 1 号 p. 11-21
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/12/16
    ジャーナル オープンアクセス
    経時データにおける回帰モデルにおいて,時間tとともに変化する共変量の効果β(t)は変化係数とよばれている.変化係数の推定は,カーネル平滑化の要領で,固定した時点周辺の近傍データに対して局所的な回帰を繰り返すことで推定され,その信頼区間も固定した各点毎に構築されるのが一般的であった.近年,Satoh and Yanagihara (2010) は,変化係数の関数形を線形に限定することで,t ∈ R での同時信頼区間を提案した.本稿では,信頼区間を構築する領域を観測時点の範囲といった有限区間t ∈ [a, b] に限定することで,より精密な同時信頼区間の構築法を提案する.
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