石油技術協会誌
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49 巻, 6 号
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  • 小野 進
    1984 年 49 巻 6 号 p. 365-375
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
    物理検層解析は検層データから主として孔隙率および水飽和率を求めるものである。そのために多くの解析式が提案されてきた。しかしながら解析結果と実際のテスト結果とが調和しないことも多い。このような悶題点を解決するために,ソ連邦サハリン島北東海域のチャイウォ油・ガス田における多くのコア分析データを用いて,検層解析の基本式であるFormation Factor EquationとWater Saturation Equationを検討した。その結果次の式が得られた。
    これらの式を用いて検層解析を行った結果は,従来の解析式による結果よりもはるかに現実のテスト結果に合致した。したがって検層解析への応用性は十分であると判断できる。またいわゆる頁岩補正は,砂岩中の粘土鉱物は頁岩片の形で存在するのではない点および現実の砂岩中の粘土鉱物含有量が極めて低い点などから,本来不必要なものであると考えられる。実際に行った検層解析においても頁岩補正を行わなかったにもかかわらず,解析結果には問題がないこともこの考えを支持する。
    更に今回Formation Factor Equationを求めるために使用したデータは, φ vs mプロットにおいてARCHIEの場合とほとんど一致したことから,新たに求めた解析式が一般性を有し,他フィールドにも応用できる可能性が高いと判断される。
  • 市川 真, 平川 誠一
    1984 年 49 巻 6 号 p. 376-383
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
    本論文では新しい準三次元油層シミュレーションモデルを呈示する。ファウストとマーサーの発表した原理,すなわち,三次元流動式を垂直方向に積分して求めた2つの非線形微分方程式を基本としての油層モデルを開発した。ここでは圧力とエンタルピーを垂直軸に沿って平均した値を独立変数としてもち,油層の厚さや傾きを考慮している点特長がある。これらの式をIMPES法で解き,モデルの有用性を示し,さらにオイルサンド層のスチームソーキングに関してのサンプル計算を行い,若干の知見が得られた。
  • 島田 知明, 村橋 庸也, 高木 是
    1984 年 49 巻 6 号 p. 384-390
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
  • 菊地 修一, 山本 亮一
    1984 年 49 巻 6 号 p. 391-401
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 弘文
    1984 年 49 巻 6 号 p. 402-411
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
    圧力上昇曲線の解析は,地層の浸透率・圧力・坑井障害等の情報を提供することがでぎ,油層評価の手段としてしばしば用いられている。その解析法としては,Horner法が最も一般的なものであり,当社でもすべての圧力上昇テストデータはHorner法によって解析されている。しかしながら,Horner法を適用できる条件を考慮すると,今日のように対象油層の老旧化・性質の複雑化に伴い,圧力上昇曲線の解析にも細心の注意を払わなければならなくなってきた。
    この論文では,カフジ油田のいろいろな圧力上昇曲線をHorner法にしたがって解析しているが,その解析結果の信頼性に疑問の残る例に対しては,タイプカーブによる解析を試み,圧力上昇挙動に一つの解釈を加えている。その結果,タイプカーブによる解析法は,Horner法による解析を補助するという意味においてかなり有効であり,両者をうまく活用することによって,より信頼性の高い油層評価が可能となることが判明した。
  • 菅谷 俊一郎
    1984 年 49 巻 6 号 p. 412-415
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 光三, 池田 隆彦
    1984 年 49 巻 6 号 p. 416-423
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
    We often observe the reservoir heterogeneities on the pressure curve of the volcanic gas reservoir which brings some difficulty in analyzing by the conventional methods. As one of the analysis methods to resolve it, we assume that the heterogeneities are caused by the double porosity system, i.e. the fissure and matrix system. In that system, two parameters of ω: storatovity ratio, λ: interporosity flow coefficient control the pressure performance. This paper describes the analysis method of predicting these parameters by using the type curve matching, and as a result to apply this method to Minami-Nagaoka gas field, we obtained the conclusions as follows;
    1. The idea of the double porosity system is applicable to Minami-Nagaoka gas field.
    2. The well potential increases with ω.
    3. No reduction of the recovery caused by the double porosity system can be estimated.
  • 青山 栄享, 井上 圭典
    1984 年 49 巻 6 号 p. 424-431
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
  • 久米 羊一, 前波 健二, 今里 博教
    1984 年 49 巻 6 号 p. 432-440
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
    現在まで確認されているカナダのオイルサンド資源は,全てAlberta州に賦存する。Alberta州は太平洋岸州であるBritish Columbia州からカナディアン・ロッキーを挟んで東側に隣接する,現在のカナダにおける原油生産量の87%,ガス生産量の89%を生産する大石油生産州である1)
    オイルサンドの賦存地域は大きく分けて西部からPeace River, Buffalo Uead Hill, Athabasca (Wabascaを含む)およびCold Lakeの4地域に分けられる(図1)。オイルサンド層に含まれるbitumen (natural tarあるいは単にtarとも言う)の原始鉱量はERCB (Alberta Energy Resources Conservation Board)の発表によれば, 1982年12月末現在で1,993億m3, これを地域別に分けると Peace River地域114億m3, Buffalo Head Hill地域9億m3, Athabasca地域1,536億m3, Cold Lake地域333億m3である2)。ただしこれらの原始鉱量はbitumenの含有率3 wt%, 有効層厚1.5mをcut off baseとした推定量であり,必ずしも現在の技術で開発対象になる原始鉱量の総量を意味していない。またこの原始鉱量にはAlberta州あるいは東に隣接するSaskatchewan州に賦存するいわゆる重質油資源およびAlberta州の北東部に賦存するcarbonate rcck中のbitumenは含まれていない。
  • 1984 年 49 巻 6 号 p. 444
    発行日: 1984年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
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