生活科の目標に食育の視点を位置付けた学級担任による授業実践に,栄養教諭が調整段階から関わり,協働実践する生活科の食育の在り方と,栄養教諭があえて直接的な授業実践しない教科担任や学級担任が実践する日常的な理科学習の食育の在り方を研究した。また,その結果を踏まえて,教科等横断的な食育計画例を作成した。栄養教諭等が教科と自身の特質や傾向を理解した上で,教科の学びに食育の視点を取り入れた教科等横断的な学習計画を用意し,教諭と協働して児童の実態に合わせて実践することで,生活の中に溶け込んだ学びを継続的に意識させ,主体的に学習に向かわせることができた。
本研究では,ICT機器による双方向通信技術の活用が知的障害児にもたらす効果や課題について明らかにすることを目的とした。臨時休業期間中に遠隔授業を実施した知的障害特別支援学校の教員を対象に,双方向通信技術を活用したエピソードを半構造化面接で調査し,計量テキスト分析を行った。その結果,注意集中の持続のほか,意思表出の増加や授業への参加促進など,対面式授業とは異なる反応を示す子どもの存在が明らかとなった。一方で,衝動的な行動や楽しいという思いだけで終わってしまう学習などの課題も挙げられ,支援効果について丁寧に検証していく必要があると示唆された。
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