教授学習心理学研究
Online ISSN : 2424-1725
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18 巻, 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 2023 年18 巻2 号 p. Contents1-
    発行日: 2023年
    公開日: 2026/08/05
    ジャーナル フリー
  • 植松 公威
    2023 年18 巻2 号 p. 63-74
    発行日: 2023年
    公開日: 2026/08/05
    ジャーナル フリー
    本研究では,学習者が示す誤概念反応のリバウンドをどのようにしたら抑制できるかを検討した。植松(2008)は大学生を対象に光合成に関する誤概念の修正を文章教材の提示によって促す研究を行った。そこでは,学習者の過去経験の妥当性を限定的に認める情報の提示がリバウンド抑制に有効であった。本研究では,学習者の過去経験の妥当性を限定的に認める短い言語表現である「大部分」の提示の有効性について検討した。「大部分」あり群(実験群)と「大部分」なし群(統制群)の比較では,実験群に誤概念反応のリバウンドに関して,誤概念反応数をゼロに近づける傾向が示唆された。しかし,全体的に両群に目立った差がなく,「大部分」という言語表現の挿入がリバウンド抑制に有効であったとは言えなかった。この結果から,植松(2008)の教材に記載されていた肥料や土に含まれる栄養についての説明や「ヤナギの実験と結果」の情報の重要性が明らかになった。また,「範囲画定」を短い言語表現で暗示的に伝える方法は教育効果が不十分であり,「範囲画定型ルール」として提示することの重要性とその課題が明らかになった。
  • 渡邉 雅俊
    2023 年18 巻2 号 p. 75-85
    発行日: 2023年
    公開日: 2026/08/05
    ジャーナル フリー
    造形表現の共同制作における学習効果を高めることを目的として,ペアで制作する作品の合意に向けた話し合いの際,相手の見解の背景にある知識に着目させ,その妥当性の確認を行うように導く援助を行った。幼稚園年長児75名を共同制作において援助を受けるペア援助群と援助を受けないで自由に話し合うペア統制群,個人制作群に分けた。制作課題は型紙の見立てと描画で絵をつくる見立て描画であった。援助の事前と事後の個別制作において,作品に適用された表現方略の水準と構成要素数の変化を比較した結果,ペア援助群は他群に比べて表現方略の水準が向上し,構成要素数が増加した。共同制作の話し合いの分析では,ペア援助群がペア統制群に比べ,見立ての構想に着目した発話ターン数と相手の見立ての構想に対する提案の生起数が多かった。このことから,本研究の合意形成の援助によって知識の再構成が生じ,見立ての学習を促したと推察された。
  •  教科の知識理解を目的とする教授学習に資する学校図書館の活用方法 
    梶原 郁郎
    2023 年18 巻2 号 p. 86-106
    発行日: 2023年
    公開日: 2026/08/05
    ジャーナル フリー
    本稿は,鳥類の食性と体のかたちとの関係認識を図る授業内容の構想と実践について報告している。この中で,教科の知識理解を目的とする教授学習に資する図書館の活用方法が提出されている。  本授業内容は,児童(2年生)が【ペンギンは魚を丸のみする→歯がない】という知識①と【ペンギンは魚を丸のみする→砂嚢がある】という知識②を活用して,ペンギン以外の鳥の歯の有無と砂嚢の有無とを予想できるようになることが意図されている。授業前半では,筆者(授業者)が図書館で収集した資料と発問によって,児童は知識①②を獲得・活用して,鳥類の食性と体のかたちとの関係を学習して,授業後半では,児童は図書館で知識①に関する写真を自ら探して,まず知識①次に知識②の活用に取り組んだ。事後質問の結果,(1)24名中<3名>は知識①②の獲得が不十分であった,(2)【13名】(54%)は知識①②を十分に活用でき,(3)<3名>を含む【11名】(46%)は知識①②の不十分な活用に留まった。以上の成果と課題が,知識①②以前のペンギンは鳥類か魚類か等に関する事前質問の結果を踏まえて,報告されている。
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