教授学習心理学研究
Online ISSN : 2424-1725
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ISSN-L : 1880-0718
2 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    2006 年 2 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 2006年
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    2006 年 2 巻 2 号 p. Toc1-
    発行日: 2006年
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
  • 知久馬 義朗
    原稿種別: 本文
    2006 年 2 巻 2 号 p. 35-48
    発行日: 2006年
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
    科学の学習を援助する場合,第一に,重要で基本的な法則を教えようとすることが肝要である。第二に,言葉の意味も,言葉の操作を支える体験も,「科学者の視点」と「生活者の視点」で分類しなければならない。第三に,子どもたちに求める「言葉の操作」が,言葉の意味を「生活者の意味」から「科学者の意味」に転換し,法則を定立し,法則と事例,例外との関係を成立させ,さらには法則と法則を関係づけるのに適切な内容を持つことを,十分に吟味する必要がある。第四に,授業の冒頭では「生活者の視点に立った体験」を行い,その後「言葉の操作」を導入し,それを「科学者の視点に立った体験」が支え,三者の循環的な相互促進をはかることが大切である。工作法にもとついて複数の教材開発ならびにそれらを用いた授業を行った結果,上記の四条件を充たすことが授業で子どもたちの学習を成功に導く可能性の高いことが,強く示唆された。
  • 佐藤 康司
    原稿種別: 本文
    2006 年 2 巻 2 号 p. 49-58
    発行日: 2006年
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
    研究1では,学習者による知識の関連づけの成立を測定し,課題解決や興味に及ぼす影響について検討した。119人の大学生が水に対する気体の溶解度と海流について書かれた二つの教材文を読んだ後,教材文の理解と関連づけを測定する問題に回答した。学生の半数は二つの教材文に関する関連づけ情報を提示されたが、残りの半数は提示されなかった。その結果,外的な関連づけ操作は直接には課題解決を促進せず,関連づけの成立が課題解決を促進することが確認された。また、関連づけの成立に学習者の何らかの内的要因の関与が示唆された。研究2では,学習者における受動的な認知の傾向を測定する「認知的能動性尺度」の信頼性を検討するとともに,受動的認知の傾向が関連づけや問題解決を阻害するかを調査した。研究1と同じ対象者82人について,認知的能動性尺度の得点と関連づけの可否との関連を調べてみると,認知的能動性が低いほど関連づけが困難であることが見出された。また,認知的能動性が発展的な課題の解決に影響を与えることも確認された。したがって,認知的能動性が「学力格差」の問題と密接に関わる可能性があると考えられた。
  • 宇野 忍, 福山 晶子
    原稿種別: 本文
    2006 年 2 巻 2 号 p. 59-69
    発行日: 2006年
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
    本報告は,1997年4月から1998年3月までの1年間にわたる授業記録を基に,多動傾向にある小学校2年生児童女児1名に対する援助の取り組みとその結果をまとめたものである。具体的には,対象児童の抱える困難さ(授業中に出歩く,整理整頓ができない,算数の足し算・引き算の学習と10の概念理解が+分でない)の改善を目標とし,学級文庫や工作コーナーの設置,教材・教具の選択など,学習環境の整備が,出歩き行動やかたづけ行動,算数学習の改善に効果をもったことが示され,その児童の得意な面,よい面を認め,それを生かした課題設定を行うなどの学習環境づくりのヒントが得られた。また,学習環境づくりの枠組みとして,0.K.ムーアの応答的環境のもつ5条件が有用であることが指摘された。
  • 原稿種別: 表紙
    2006 年 2 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 2006年
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
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