日本再生歯科医学会誌
Online ISSN : 1880-0815
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10 巻, 1 号
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原著論文
  • 荒野 太一, 佐藤 亨, 片山 愛子, 西村 逸郎, 吉成 正雄
    原稿種別: 原著論文
    2012 年 10 巻 1 号 p. 2-12
    発行日: 2012年
    公開日: 2016/05/11
    ジャーナル フリー
    低酸素環境がラジアルフロー型バイオリアクター(RFB)を用いた大きなサイズのscaffold(直径18mm,厚さ10mm)での骨芽細胞の三次元培養に与える影響を明らかにすることを目的として37°C,pH7.4,5%O2環境下に相当するDO値2.60ppmにおける培養を1週間行い,通常の酸素濃度での培養と,RFBを用いない単層での培養との細胞増殖の比較検討を行った.その結果,1週間後の低酸素培養では播種時の2倍程度しか細胞が増殖していなかった.通常の酸素濃度では細胞は播種時の5倍程度まで増殖しており低酸素培養との間に有意な差が認められた.低酸素培養と単層培養では細胞の増殖に有意な差は認められなかった.以上よりRFBを用いた大きなサイズのScaffoldでの骨芽細胞の三次元培養では低酸素環境は細胞増殖を妨げることがわかった.
  • 三島 弘幸, 大久保 厚司, 井上 昌子, 田中 和夫, 見明 康雄
    原稿種別: 原著論文
    2012 年 10 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 2012年
    公開日: 2016/05/11
    ジャーナル フリー
    研究の目的は,歯肉‐歯周病変部に形成された歯石と歯肉縁下歯石の構造と組成を比較・検討することである.歯周病変部歯石では顆粒状であった.中年縁下歯石において多角形,フレイク状,桿菌様の構造物が多く認められ,青年縁下歯石では小さな顆粒状構造物が多かった.全体としてCa, P, Mg, Naを含有していた.歯周病変部歯石ではS, Alも含有し,局所的にSi, Feが検出された.中年縁下歯石では局所的にAlを含有し,青年縁下歯石ではFを含有していた.歯周病変部歯石のCa/P比は1.52とWに近似していた.中年歯肉縁下歯石のCa/P比は1.50とWに近似し,青年歯肉縁下歯石のCa/P比は1.75とHAに近似していた.X線回析法では,歯周病変部歯石はWであり,中年縁下歯石はWであり,青年縁下歯石はHAであった.
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