日本再生歯科医学会誌
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13 巻, 1 号
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原著論文
  • 三島 弘幸, 尾﨑 真帆, 武内 昇平, 武市 和彦, 服部 淳彦, 鈴木 信雄, 筧 光夫, 松本 敬, 池亀 美華, 見明 康雄
    原稿種別: 原著論文
    2015 年 13 巻 1 号 p. 2-14
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/05/11
    ジャーナル フリー
    本研究は,メラトニンが象牙質の組織構造や石灰化へ及ぼす影響,また成長線の周期性との関連を組織学的,免疫組織学的及び分析学的に検討することを目的とした.本研究には出生後5日,6日,7日齢のSDラットを用いた.これらのラットを,①対照群,②メラトニン低濃度群,③メラトニン高濃度群の3群に区別した.対照群では二本のヘマトキシリンに濃染された成長線とヘマトキシリン淡染層が観察された.メラトニン投与群では成長線の間隔が狭くなっていた.メラトニン投与群の臼歯象牙質中層と切歯象牙前質に,新たな成長線が認められた.メラトニン受容体抗体染色標本では,対照群の象牙芽細胞でMTR2の発現が認められた.メラトニン投与群では発現がより強く発現していた.SEM-EDS分析やEPMA分析ではメラトニン投与群において,Ca及びPの含有量が増加していた.メラトニンが象牙質の成長線の形成や石灰化機構に関与していると考察した.
総説
  • 今井 弘一
    原稿種別: 総説
    2015 年 13 巻 1 号 p. 15-26
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/05/11
    ジャーナル フリー
    最近,再生医療の分野では幹細胞研究は著しい進歩を遂げている.体性幹細胞である組織幹細胞は細胞分化の方向性が定められた細胞型にのみ分化することができ,一般的に再生医療で使用されている.しかし,最近開発されたiPS細胞は再生医療用として目的の組織や細胞を人工的に製作して損傷部位を修復するために患者に移植できる.本研究では,この目的のための技術的な目標を要約する.また,歯科領域における再生医療の特殊性と,ES細胞を使用したin vitro発生毒性試験法であるEST法を改善するアイデアを記載する.
  • 今井 弘一
    原稿種別: 総説
    2015 年 13 巻 1 号 p. 27-34
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/05/11
    ジャーナル フリー
    歯科患者のQOL向上のため新しいテクニックの導入を考えました.この新しい先駆的な技術は革新的な内容でなければなりません.今回提案したいくつかの技術は必ずしも医療分野ではないが,未来の歯科医院の大きな発展を目指して以下の項目を提案する.1)突然死防止や糖尿病患者などの救急用として,人工歯内の空洞内の装置から体内に緊急に薬を注入する自動薬剤注入システム.2) 根尖病巣などの難治症例で光毒性を活用した治療法の開発.3) "Denture Camera"を使用した目の代替法の開発.4) 歯や義歯の空洞活用情報システム.
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