(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2008年度から5年計画で「エネルギーITS推進事業」による研究開発プロジェクトを実施している.エネルギーITSとは不必要な加減速や渋滞等により発生している無駄な燃料消費量をITSで軽減させようという概念である.本プロジェクトの1つとして,高効率な幹線物流システムの実用化を目指した自動運転・隊列走行の研究開発が行われている.これは高速走行中に車間距離を詰めることで,トラックの空気抵抗を減らし,省エネルギー走行の実現を目指すものである.
本プロジェクトでは,最終的には一般車との混在交通下において車間距離4mで大型トラック及び小型トラック計4台の隊列走行の実現を目指している.短い車間距離での隊列走行をドライバの操作だけに委ねることは困難であることから,操舵・速度制御の自動化の開発を行っている.既報では故障時に安全に対処できるフェールセーフECUやブレーキシステムの開発,隊列走行車制御システム等については報告を行っている.本稿ではこれまでに紹介した内容を基に,混在交通での隊列走行や一般車の割込み等の事象を想定した実証実験の概要を紹介する.なお,実験にあたっては,安全性の確保のため,規定による運転訓練を積んだドライバにより実施した.
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