国内外において環境基準が設定されている微小粒子状物質(PM2.5)の主要成分のひとつに,有機エアロゾルが挙げられる.これは,複数の化合物で構成され,その起源も一次排出や二次生成から成り立つため,大気中における時空間変動の要因は複雑であることが知られている.大気中での動態を解明するためには,分析技術や解析法の進展が不可欠である.
近年,大気観測や光化学スモッグチャンバー実験において,エアロゾルの化学的性状を分析するため,エアロゾル質量分析計(Aerosol Mass Spectrometer , AMS)が広く用いられている.また,有機エアロゾルの特性化を行うために,質量スペクトルの特性化や統計学手法による発生源解析といった研究が行われている.
本研究では,さいたま,加須,前橋において,2011年夏季にAMSを用いた観測を行った結果を報告する.
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