JARI Research Journal
Online ISSN : 2759-4602
2013 巻, 10 号
JARI Research Journal 2013年10月号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
研究速報
  • 中條 智哉, 松浦 賢
    原稿種別: 研究速報
    2013 年2013 巻10 号 論文ID: JRJ20131003
    発行日: 2013年
    公開日: 2025/12/18
    研究報告書・技術報告書 フリー
    昨今の国内外におけるエネルギ消費量の増加や国際的な地球環境問題を背景に,乗用自動車の燃費に関心が高まっている.乗用自動車の燃費は,様々な要因により影響されることが指摘されており,最近では主要な要因の1つとしてタイヤが注目されている. タイヤの低燃費技術としては,材料や形状の最適化などによるタイヤの転がり抵抗(以下,転がり抵抗)の低減が進められているが,一方で実走行時には,ユーザ毎にタイヤの空気圧(以下,空気圧)が異なる場合があり,この空気圧の違いが燃費に影響を及ぼしていると考えられる. 空気圧に関する過去の研究では,シャシダイナモにて空気圧を変えて燃費を測定した報告があるものの,タイヤ種類の違いによる影響は,十分には調査されていない. そこで本調査では,空気圧の変化がモード走行時の燃費に及ぼす影響を把握するため,転がり抵抗の異なる3種類のタイヤ(標準タイヤ,低燃費タイヤ,ハイグリップタイヤ)を用いた調査を行った.タイヤ試験機を用いて空気圧と転がり抵抗の基本特性を把握し,基準としたタイヤで実測したモード走行時の燃費に対する変化割合を転がり抵抗の増減から計算により求め,空気圧が異なることによる燃費の変化を比較,検討した.
技術資料
  • -乗車時間と乗車介助作業性の調査-
    石井 充, 鮏川 佳弘, 岡野 俊豪
    原稿種別: 技術資料
    2013 年2013 巻10 号 論文ID: JRJ20131001
    発行日: 2013年
    公開日: 2025/12/18
    研究報告書・技術報告書 フリー
    「高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)」および関連するガイドライン等により,公共交通のバリアフリー化が促進されている.公共交通の一つである路線バスにおいては,乗降の利便性を目的に低床化を実現したノンステップバスの導入が進んでおり,「平成32(2020)年度末には普及率70%」の目標が掲げられている. バリアフリー化に伴って,多くの路線バスの車内には,車いすを利用する乗客(以下,「車いす乗客」という)用の乗車スペースが設けられており,乗降車用のスロープ板と床に車いすを固定するためのベルトが装備されている.車いす乗客が路線バスに乗降車する際には,バス運転者によるスロープ板の設置が必要であり,また,乗車後には車いすを床に固定する必要がある.このように,車いす乗客の乗降車には,ある程度時間が必要とされるため,公共交通機関の車両等に関する移動等円滑化整備ガイドラインには,より望まれる方向として,容易に操作できるスロープ板の導入や車いす固定の迅速化が挙げられている. 以上の背景をもとに,車いす乗客が路線バスに乗車する際の時間短縮およびバス運転者が行う乗車介助作業の作業性向上を目的とした車いす乗客乗降車用スロープ板と車いす固定装置について,乗車時間と乗車介助作業性の比較調査を実施した.
  • -乗車時間と乗車介助作業性の調査-
    伊藤 久雄, 鮏川 佳弘, 江島 晋, アントナ ハコボ
    原稿種別: 技術資料
    2013 年2013 巻10 号 論文ID: JRJ20131002
    発行日: 2013年
    公開日: 2025/12/18
    研究報告書・技術報告書 フリー
    自動車の衝突安全性能は,衝突時の乗員挙動と受傷メカニズムについて議論されてきた.このような議論では,自動車に搭載される人体ダミーが衝突試験法で規定されている標準的な着座姿勢を維持した状態で衝突すると仮定される.しかしながら,実際の自動車乗員は,体格,年齢,性別により様々な着座姿勢をとるばかりではなく,実際の事故では衝突直前(プリクラッシュ時)の回避行動により,乗車姿勢が時々刻々と変化し,標準的な姿勢を保つことは困難である.交通事故の詳細データによれば,交通事故全体の約60%でプリクラッシュ時に運転者は何らかの回避行動(ブレーキ操作,ハンドル操作など)を行っている.また,プリクラッシュ時の乗員挙動の変化は,受傷部位や傷害程度に影響することが事故データより示唆されている.このことから,実際の事故での死傷者低減のためには,プリクラッシュ時の乗員挙動を再現した上で保護装置の最適化を検討できる試験手法の開発が必要である.最近では,衝突直前における姿勢変化の影響を制御するための保護装置として,電動モーターでベルトを自動的に巻き取るプリクラッシュ・シートベルト(PSB)が一部の市販車両に搭載されるようになっている.この装置は,普及しはじめている緊急自動ブレーキ(AEB)に組み合わせることにより,乗員への拘束力を高める効果が期待される. 本研究では,前面衝突時におけるPSBなどのAEBと連動した拘束装置の効果を評価する新しい実験的方法(プリクラッシュ制動付きスレッド試験)について検討したものである.具体的な実験方法としては,試験台車(以下,プリクラッシュ台車)上に再現された乗用車の運転席に衝突試験用ダミー(以下,ダミーとする)を搭載し,従来型の拘束装置(標準的なシートベルト,エアバッグ)とPSBとワイドに展開するエアバッグを組み合わせた拘束装置の違いについて評価した.この研究結果は,2013年5月に韓国ソウルで行われた23rd International Technical Conference on the Enhanced Safety of Vehicles(ESV)において,(株)東海理化・豊田合成(株),ならびに当研究所から2編の論文が報告されている.本報告では,ESVで報告された2編のプリクラッシュ研究の結果概要を報告する.
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