JARI Research Journal
Online ISSN : 2759-4602
2014 巻, 10 号
JARI Research Journal 2014年10月号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
研究速報
  • -MEA接合温度の影響-
    橋正 好行, 沼田 智昭, 北園 智美, 大徳 浩志
    原稿種別: 研究速報
    2014 年2014 巻10 号 論文ID: JRJ20141002
    発行日: 2014年
    公開日: 2025/12/14
    研究報告書・技術報告書 フリー
    燃料電池自動車の普及のためには,燃料電池本体の性能・耐久性の向上,コスト低減などの課題がある.これらの課題を解決するためには既存の材料を超える性能と耐久性,低コストな燃料電池材料を開発する必要がある.しかし,開発される新規材料の性能を評価する共通の方法がないため,各機関で個別の方法を適用して評価されている場合が多い.そのため,各研究機関で得られた評価結果を単純に比較することができない状況になっている.結果の横並び評価が可能になると,開発した材料の性能を他の既知の材料性能と比較できるので,材料開発の効率化に寄与できると考えられる.このような考えのもと,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「セル評価解析の共通基盤技術」プロジェクトが実施されている.  膜/電極接合体(Membrane Electrode Assembly,以下「MEA」という)の状態で燃料電池材料を評価する場合,MEAの作製,セルの組立,発電試験装置への接続,発電操作など多くの工程の後で評価結果が得られる.同一仕様の材料,セルや発電試験装置を使用しても,触媒ペーストの組成などのMEA作製条件が異なれば,得られる評価結果が異なってくる.このことが各研究機関で得られる評価結果の差の要因の一つになっている可能性がある.MEAの接合条件のうち,接合温度について文献を調査すると,市販のNafion系材料を用いてMEAを熱圧着する場合でも,120℃から180℃と幅広い温度が記載されている.また,フッ素系以外の一部の炭化水素膜などの場合には,その熱変形温度の高さからNafion系の膜の場合よりも高温で接合する場合もある.したがって,MEAの接合温度の差が得られる評価結果に影響し,評価機関ごとの結果に差が生じてしまう可能性がある.  本研究では,同一の材料を使用した場合のMEA接合温度が実際に得られる発電性能に及ぼす影響を調査した結果を報告する.
技術資料
  • 石井 充, 中嶋 太一, 鮏川 佳弘, 岡野 俊豪
    原稿種別: 技術資料
    2014 年2014 巻10 号 論文ID: JRJ20141001
    発行日: 2014年
    公開日: 2025/12/14
    研究報告書・技術報告書 フリー
    公共施設や公共交通機関のバリアフリー化の促進に伴い,大都市圏を中心に,電車や路線バスなどの公共交通機関におけるベビーカー利用が拡がりつつある.  「高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」に関連する「公共交通機関の移動等円滑化整備ガイドライン」の2013年6月の改訂では,車いす利用者等に加え,ベビーカー利用者に対する配慮事項も記述された.また,国土交通省では,2013年6月から2014年3月まで「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」を設置し,ベビーカーを利用しやすい環境づくりの方策を検討した.  公共交通機関のバリアフリー化が促進される一方,実際に運用されるなかで改善点も明らかになっている.国土交通省では,公共交通車両について2008年度から「地域のニーズに応じたバス・タクシーに係るバリアフリー車両の開発」検討会を設置し,改善点を調査するとともに車両開発の方向性を検討した.この検討会内に設けられたバス・ワーキンググループでは,誰にでも使いやすいユニバーサルデザインのコンセプトのもと,都市向け改良型ノンステップバスについて検討が行なわれた.この検討の結果,「都市向け車両の車いすスペースは2脚分とし,一方はフリースペースとして利用」が提案されている.図示されたイメージ(図1)には,車内中央付近に設けられたフリースペースに折畳み式の座席が設置されるとともに,ベビーカー搭載を想定するなど,様々なバス乗客に対応した多目的なスペース(フリースペース)が表現されている.  このような背景のもとに,フリースペースを具現化するため,路線バスへベビーカーに乳幼児を乗せた(広げた)状態で乗車する際の車内でのベビーカーの固定方法についての調査を行なった.  本報では,ベビーカーを路線バスの車内通路に固定する場合,およびフリースペースに固定する場合について,安全性の観点から調査した結果を紹介する.
解説
  • -自動運転に関する欧米の動向-
    鈴木 尋善
    原稿種別: 解説
    2014 年2014 巻10 号 論文ID: JRJ20141003
    発行日: 2014年
    公開日: 2025/12/14
    研究報告書・技術報告書 フリー
    欧州では,ITS協調システム(以下,C-ITS)の実用化に向けてオランダ,ドイツ,オーストリア3国のITSコリドー計画を筆頭に,主要各国で同様の計画が発表され,そのための標準化作業もETSI1)にてほぼ終了している.協調システムの研究開発が一段落したことを受け,欧州における研究開発や標準化の興味は自動運転に移ってきており,EUの研究開発計画FP7の最終募集Call10でも多くの自動運転関連のプロジェクトが取上げられ開始されつつある.ここではこうした潮流の中で実施されたITS European Congressの概要を主に自動運転に焦点を当てて報告する.
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