JARI Research Journal
Online ISSN : 2759-4602
2017 巻, 1 号
JARI Research Journal 2017年1月号
選択された号の論文の1件中1~1を表示しています
解説
  • 香月 伸一
    原稿種別: 解説
    2017 年2017 巻1 号 論文ID: JRJ20170101
    発行日: 2017年
    公開日: 2025/11/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
     ISOにおけるIntelligent Transport Systems(ITS)の専門委員会TC204は1992年に設置され,1993年から活動が始まった.TC204の活動内容,体制等については,公益社団法人自動車技術会(以下,自動車技術会)発行の報告書,ITSの標準化パンフレット2016などを参照願うとして,最初にこれまでの活動経緯を簡単に振り返ってみたい.  TC204の活動の初期は,1996年に米国でITSの全体の枠組みを示したNational ITS Architectureが発行され,2000年には欧州でEuropean ITS Framework Architectureが発行されるなど,ITSのシステムアーキテクチャ構築に各国の関心が高まっていた時期であり,TC204でもシステムアーキテクチャに関連した標準化作業が2000年代後半にかけて活発に行われた. 2000年代の中頃からは,ETCや交通管制,旅行者情報などの個別システムや,通信,車両識別,地図データベース,規格記述言語などの共通技術の標準化作業が本格化した.  2010年代になると,欧州委員会の協調システム(C-ITS: Cooperative ITS)に関する標準化要請(2009年)への対応を表明したCEN(欧州標準化委員会)に協力する形で,C-ITSの標準化が重点課題となった.CEN/TC278(ITS)/WG16(C-ITS)のミラー組織としてTC204にWG18(C-ITS)が新設され,他のWGと連携して標準化の取り組みが行われた.  しかし,2014年2月に欧州委員会がC-ITSの第一段階の標準化作業の完了を発表し,標準化作業に対する助成も終了したことによりC-ITS標準化の勢いが急速に下火になった.相前後して,2013年10月に開催されたTC204神戸総会では,Schnacke議長が災害時/緊急時対応,高齢者モビリティ,自動運転といった新しい課題への対応の必要性を提起し,新たな標準化領域を模索する動きが始まり,今日に至っている
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