JARI Research Journal
Online ISSN : 2759-4602
2019 巻, 2 号
JARI Research Journal 2019年2月号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
研究速報
  • 清水 貴弘, 松田 佳之
    原稿種別: 研究速報
    2019 年2019 巻2 号 論文ID: JRJ20190201
    発行日: 2019年
    公開日: 2025/11/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    エネルギー安全保障の確保や温室効果ガスの排出削減のため,水素社会の実現に向けた取り組みが求められている.モビリティ分野では,燃料電池自動車(FCV)や水素ステーションの普及による水素利用の拡大が進められており,FCVの量産化や低価格化に加え,水素供給コストの低減は重要な課題のひとつである.FCVに供給する水素については,コスト低減にともなう水素品質の低下により発電性能への影響が生じることを避けるため,国際的に燃料仕様が定められている.この燃料仕様は,アノード(負極)触媒の低Pt化や電解質膜の薄膜化等のFCV技術の進展にともない,定期的に見直しが図られている. 一般財団法人日本自動車研究所(JARI)では,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業において外部有識者から助言をいただきながら燃料仕様の見直しに係る不純物成分を選定し,水素中不純物の影響評価としてFCV用水素燃料仕様の国際標準化に資するデータを,主に発電試験により取得してきた.近年では,現行の許容濃度である0.2 ppmのCOが不純物として高純度水素に混入した場合の固体高分子形燃料電池(PEFC)の発電性能とPt上のCO被覆率の関係や,カソード(正極)からの透過酸素がアノードにおいてCO酸化に重要な役割を果たすことを明らかにした.本研究では,許容濃度の見直しが進められている不純物成分のうち,ギ酸(許容濃度:0.2 ppm)が発電性能に与える影響について検討を行った.
解説
  • 高橋 雅子
    原稿種別: 解説
    2019 年2019 巻2 号 論文ID: JRJ20190202
    発行日: 2019年
    公開日: 2025/11/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    電動車両(EV)は,地球規模で深刻化する環境ー問題への貢献が期待されており,近年,各国が相次いで電動モビリティへのシフトを表明している.日本は世界に先駆けてEVを製品化し,駆動用リチウムイオン二次電池(LIB)や,直流(DC)充電システムなどの開発・製品化において各国に先行してきたものの,EV分野における国際競争は年々激化している.  EVの普及促進と市場拡大のためには,EV・電池・充電器等の基本的な性能・安全性の確保,充電インフラ整備,互換性・相互運用性の確保等が不可欠であり,その基礎となる国際規格の整備は特に重要な意味を持つ.日本の製品・技術の国際展開に果たす役割はもちろん,国際市場の経験や,技術・サービスの進化・拡張への対応の観点からも,各国との協調に基づく国際規格整備の重要性は高い.  本稿では,日本自動車研究所(JARI)が開発・審議を担当するEV駆動用電池及び充電システムに関連するIEC (International Electrotechnical Commission), ISO(International Organization for Standardization)における国際標準化の動向について紹介する.
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