JARI Research Journal
Online ISSN : 2759-4602
2022 巻, 7 号
JARI Research Journal 2022年7月号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
研究速報
  • -外部表示およびドライバの知識が不安感に及ぼす影響-
    大谷 亮, 江上 嘉典, 栗山 あずさ, 佐藤 健治, 石井 啓介
    原稿種別: 研究速報
    2022 年2022 巻7 号 論文ID: JRJ20220701
    発行日: 2022年
    公開日: 2025/01/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
    レベル3以上の自動運転車の普及を促進する上で,道路利用者(周辺交通主体)が自動運転を受容するか否かが重要な課題となっている.一般道路市街地を対象にして,自動運転車と遭遇した際の歩行者の受容性を調査した研究は多くみられ,自動運転に対する周辺交通主体の知識や外観表示(外向けHMI)の影響が検討されている.一方,私用車の自動運転が実用化されつつある高速道路を想定して,周辺ドライバの受容性を調査した研究は殆どみられない.本研究では,ドライバ18名を対象にした運転シミュレータ(DS)実験を行い,片側2車線の高速道路を,レベル3相当の自動運転車に手動運転で追従している最中に渋滞が発生する状況を対象にして,周辺ドライバの安心感や運転行動に影響を及ぼす要因を調査した.本研究で対象とした外部表示は,自動運転中を伝達するマーカーと自動運転車であることを知らせるステッカーであった.DS実験の結果,有意差は見られないものの,自動運転に対する知識をもたない周辺ドライバは,マーカー,ステッカー,無表示の順に不安感が高く,知識を有するドライバでは逆の結果が示された.また,周辺ドライバの自動運転車に対する不安感の平均値は許容限界(不安を感じ始める限界)を超えなかった.さらに,高速道路走行中に渋滞が発生し,30km/hで定常走行する自動運転車に追従中のドライバの運転行動に,事前知識の有無や外部表示の種類の影響はみられなかった.以上の結果から,高速道路における渋滞場面では,外部表示により不安感の増大や運転行動に負の影響が生じる可能性は大きくないと考えられる.また,周辺ドライバの自動運転車に対する知識により,外部表示に対する印象が変化すると推察される.
  • 佐藤 健治, 安部 原也, 植田 俊彦, 鈴村 弘隆
    原稿種別: 研究速報
    2022 年2022 巻7 号 論文ID: JRJ2020702
    発行日: 2022年
    公開日: 2025/01/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
    多治見疫学調査によると,40歳以上の20人に1人が緑内障に罹患している.視覚情報への依存度が高い自動車運転については,緑内障による運転パフォーマンスへの影響を定量的に把握することは重要である.先行研究では,緑内障患者は眼球運動により視野障害を補償していることを示唆したものの,補償行動に関する研究はわずかである.本研究では,緑内障ドライバの補償行動のうち,特に視線行動を把握するため,ドライビングシミュレータを用いて,様々な交通場面(横断歩道有無,交差点形状,信号機有無,ガードレール有無など)における注視割合を分析した.その結果,各交通場面における注視割合の高いエリアは,健常高齢者は前方であったのに対し,緑内障患者は前方と左方向(歩道など)であった.このことから,緑内障患者は,特徴的な視線行動を示す可能性が確認された.今後は,それらの視線行動が補償行動であるか否かを調査することが課題である.
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