昨今,日本では高齢ドライバによる事故が多発し,社会問題になっている.モビリティ研究会では,高齢者の社会参加を促進し,健康寿命を延ばしていくために高齢者に運転する楽しさを残しつつ,安全かつ便利な乗り物(くらしの足)として,『やわらかい自動運転』低速パーソナルモビリティのコンセプトを考えた.『やわらかい自動運転』低速パーソナルモビリティは,自動運転レベル2の技術の必要なものを組み合わせたもので,低速で走行するパーソナルモビリティへの実装を想定した.高齢ドライバの運転寿命延伸とドライバ不足への対策にも寄与できるものと考えられるが,『やわらかい自動運転』低速パーソナルモビリティというコンセプトが社会に受容されるものか,有識者,自治体,車両メーカへのインタビューに加え,高齢者と交通参加者へのアンケート実施により調査した.
モビリティ研究会では,カーボンニュートラルに関連したテーマとして,「電動二輪車の交換式バッテリ」に着目した.電気自動車の普及が急務である中,航続距離の延伸に対応するため,バッテリ積載量は増加傾向にあり,バッテリの重量増による電費への影響や,道路への荷重増等が課題となっている.これらの課題解決策として,注目されているのが交換式バッテリであり,交換式バッテリ事業者と二輪メーカの関係者に対してヒアリング調査を行い,その普及に向けた現状と課題について整理した.