日本国内で電動キックボードが関係する交通事故は増加傾向にあり,なかでも四輪車を相手当事者とする事故は単独事故に次いで多い.一般財団法人日本自動車研究所(JARI)では,電動キックボード乗員の衝突被害を軽減させる研究などに寄与すべく,電動キックボードと四輪車の両車走行の事故を再現する衝突実験方法を確立した.
近年の車両の電動化に伴い,リチウムイオン二次電池の安全性評価試験の需要が高まっている.一般財団法人日本自動車研究所(JARI)においては高まる試験需要に応えるため,既存の試験室に加え,リチウムイオン電池試験室を新設した.本試験室は,耐火・耐熱性能やガス発生時の浄化装置を備えており,モジュールの発火試験やパック保護試験が可能である.本稿では,新試験室で実施可能な試験の範囲,試験の例および本試験室の仕様などについて紹介する.