本研究の目的は、英語リスニングテストに関わる文脈的要因(contextual parameter, Weir, 2005)を包括的に提示することにあった。文脈的とは、言語的、社会的、状況的をも包含したという意味である。
先行研究から文脈的要因を抽出し、抽出された全ての要因を Bachman & Palmer (1996, 2010)の4つのタスク特性―ルーブリック(rubric),インプット(input),期待される応答(expected response),インプットと期待される応答との関係(relationship between input and expected response) ―に仕分けした。
本研究で構築、提示された包括的枠組みは、英語学習者を対象としたリスニングテストの開発と妥当性検証に有効であろう。
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