シミュレーション&ゲーミング
Online ISSN : 2434-0472
Print ISSN : 1345-1499
26 巻 , 2 号
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特集論文:医療とシミュレーション&ゲーミング
査読論文
  • 齋藤 智也, 田辺 正樹, 平川 幸子
    2017 年 26 巻 2 号 p. 42-51
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2019/09/12
    ジャーナル フリー

    新型インフルエンザ等発生時には,都道府県においてそれぞれの流行状況を踏まえて対策を判断する必要がある.本研究では,地域における医療従事者と行政が連携を強化するための研修・訓練のためのシミュレーション&ゲーミングを開発し,研修会形式で実施した.医療従事者(医師または感染管理看護師)と地方自治体の担当者が5~6名の班に分かれ,それぞれファシリテーターを決め,ビデオ等によって付与されたシナリオの中で付与された課題を検討,発表,ブリーフィングを行った.アンケートでは,回答者すべてが本研修は「新型インフルエンザ等対策の強化」「行政と医師・看護師の連携強化」に資すると評価した.シミュレーション&ゲーミングは,新型インフルエンザ等対策のような健康危機管理の合意形成型の意思決定を,短時間に多数の局面について疑似体験可能であり,マルチステークホルダーの連携強化に有用である.

  • 倉橋 節也
    2017 年 26 巻 2 号 p. 52-63
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2019/09/12
    ジャーナル フリー

    本論文では,天然痘ウイルスおよびエボラ出血熱ウイルスをベースとした新型感染症の感染シミュレーションと,それに対する医療政策ゲームの有効性について述べる.インフルエンザや天然痘バイオテロに対する感染モデルとしては,SIRモデルが広く用いられてきたが,近年エージェントベースモデルあるいはIndividual based modelが普及し始めている.このモデルでは,一人ひとりの行動をコンピュータ上で表現することが可能であり,これらのデータを用いて人々の接触過程をシミュレーションすることから,感染症の広がりを表現することができる.本研究では,Epstein等の天然痘感染モデルをベースとして,医療政策として重要なワクチン備蓄量・抗ウイルス薬備蓄量・感染症対策を行う医療スタッフ数などをモデル化した.またエボラ出血熱ウイルスの感染モデルの実装を行い,有効なワクチンが開発されていない感染症での感染シミュレーションをモデル化した.これらの実験から,事前のワクチン備蓄量と医療スタッフの人員が,感染症の広がりを抑制するためにクリティカルな要因となっていることが見出された.また,これらのシミュレーションモデルをベースに,シリアスゲームとして感染対策を行う医療政策決定ゲームを作成し,その効果を検証した.ゲームの結果,ワクチン備蓄量などの決定に加えて,感染の発生が広がっている相手国への医療支援の意思決定タイミングおよび外出自粛や出入国制限が重要であることが見出された.

  • 黒瀬 琢也
    2017 年 26 巻 2 号 p. 64-68
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2019/09/12
    ジャーナル フリー
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