本発表では、2007年11月に行った「1st Annual HOPI & ZUNI Artist Show in JAPAN」に関する報告を行う。
一般的に、現在の北米先住民社会は、外部社会から訪れる研究者の学術的な関心のみに則った現地調査には門戸を閉ざす傾向がみられる。だが、彼らは外部の研究者を一概に拒否しているわけではない。彼らが抱く問題意識を共有し、公共的側面に則った問題解決型の調査は歓迎される。今回の試みは、日本国内の消費者教育を主目的としたアメリカ先住民族の作家との協働作品であり、公共人類学的な活動の一つのかたちであったといえる。