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日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
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日本文化人類学会研究大会発表要旨集
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The 56th Annual Meeting of the Japanese Society of Cultural Anthropology 日本文化人類学会第56回研究大会
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個人発表
女はなぜ「伝統医」になれないのか
中国・西双版納タイ族の「タイ医学」を事例として
磯部 美里
p. H10-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_H10
会議録・要旨集
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本発表は、中国雲南省タイ族自治州に居住するタイ族において継承されてきた「タイ医学」の「伝統医」である「モーヤ・ダイ」についてジェンダーの視点から検討するものである。「モーヤ・ダイ」の治療範囲と方法、技術と知識の継承プロセスおよびその条件、患者との関係などについてタイ族社会の宗教や文化との関連性から検討し、「モーヤ・ダイ」をとりまく権力構造とそこにみられる男性中心イデオロギーについて考察を行う。
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(109K)
最適化されたケア
北欧型福祉国家と組織・顧客・民営化
高橋 絵里香
p. H11-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_H11
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本発表は、フィンランドのある地方自治体における高齢者ケア提供組織の「顧客志向」化について考察する。「顧客」とはどのような人間像であり、「顧客志向」化によってケアという実践の何が変化するのだろうか。最適化プログラムという技術導入の試みによって、様々な当事者の間で顧客志向が意味するものが多様化していく過程を記述し、「民営化」によってケアという相互行為の了解の所在がどのように変容したのかを考察する。
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(248K)
津波被災後のスリランカにおける認知症の形態
-スリランカではなぜ認知症高齢者が地域で暮すことができるのか?-
野村 亜由美
p. H12-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_H12
会議録・要旨集
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津波被災後のスリランカで,60歳以上の高齢者約200名に認知症簡易検査MMSEを行ったところ,日本と同じ割合の認知症疑いの高齢者がいた.高齢化率が日本に匹敵しない程のスピードで加速しているというスリランカで,なぜこの村には「認知症」らしき高齢者がいないのか?彼らはあまりにも地域に溶け込みすぎていて,カモフラージュされているかのように私には感じた.認知症高齢者はどこにいる/いたのか?最新の調査結果を報告する.
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(185K)
毒と薬を介した苦悩の物語り化
インド北東部タワンにおける毒盛りの病いをめぐる事例から
長岡 慶
p. H13-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_H13
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本発表ではインド北東部タワンにおける毒盛りの病いを事例に、ヒマーラヤ地域の人々にとって病いをめぐる様々な苦悩は、毒と薬の作用のプロセスとしてどのように物語られ他者と共有されるのかを明らかにする。
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(164K)
シエラレオネ農村部におけるエボラ出血熱対策
首長をはじめとするローカル・エリートはどのような役割を担ったか
岡野 英之
p. H14-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_H14
会議録・要旨集
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2014年から2015年にかけて西アフリカはエボラ出血熱の流行に見舞われた。その被害の中心となったのがシエラレオネ、リベリア、ギニアの三国である。本発表はシエラレオネに焦点を当て、首長をはじめとする農村のエリート層が、いかにエボラ出血熱に対応したのか、そして、いかに政府を中心とする感染拡大を防止する対策に動員されたのかを明らかにする。
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(149K)
ソロモン諸島における真実委員会と在来の紛争処理
和解(frenbaek)をめぐるグローバル/ローカルの緊張関係
藤井 真一
p. H15-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_H15
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「民族紛争」後のソロモン諸島における社会再構築のプロセスに焦点を当てる。冷戦終結後、世界各地の地域紛争を処理する手法のひとつとして真実委員会が注目されてきた。本論では、ソロモン諸島に導入された真実和解委員会と在来の紛争処理との相互作用の考察を通じて、和解をめぐるグローバル/ローカルの緊張関係を明らかにする。
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(108K)
A会場(B101) 第二日目 5月28日(日)
個人発表
インド、デリーに生きる不可触民メヘンディ描き
他者と自分のまなざしを操り、装う
長井 優希乃
p. A16-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A16
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本発表ではインド、デリーにおいて働く不可触民であるメヘンディ描きの家族に焦点を当て、メヘンディ描きの仕事のなかでいかに彼らが他者のまなざしを操っているかということを考察する。その上で、まなざしを操る彼ら自身が、不可触民であるということを他者からまなざされることを恐れながらもそれを隠し、いかにビジネスをし、貨幣を介して装うのかということを考察する。
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(115K)
舞踊と音楽の不可分性
日本の社交ダンスにおける「音楽を踊る」試みに注目して
井上 淳生
p. A17-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A17
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本発表の目的は、現在の日本の社交ダンスへの参加者が語る「音楽を踊る」という試みに注目することを通して舞踊と音楽双方を射程に入れた人類学に新たな視点を追加することである。近年、舞踊と音楽を同時に扱う研究が開始されつつあるが、本発表では舞踊研究の立場から舞踊と音楽の不可分性に立ち返ってみたい。
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(136K)
人格の配分と音楽のextraction
パプアニューギニアの事例から
諏訪 淳一郎
p. A18-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A18
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パプアニューギニアでは、一人称主語の指標があいまいな章句によって歌われる歌唱が各地でみられる。これらにおいては、あいまいさが積極的な意味合いをもち、強い情感を呼ぶものとして広くいきわたっている。ダンス向けの歌謡曲「ロコル・シンシン」を対象とした事例では、あいまいな指示性がもたらす人格の配分によって音楽がextractされる時空間に、いくつかの条件が存在していることを明らかにする。
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(193K)
ダーディー・ミーラースィーの口頭伝承と社会組織
インド北西部ラージャスターンにおけるムスリム音楽カーストの民族誌に向けて
田森 雅一
p. A19-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A19
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本発表は、インド北西部ラージャスターン州に居住するムスリムの音楽芸能カーストであるダーディー・ミーラースィーについての民族誌的研究の一部である。本発表では、彼らの歴史や職能に関する口頭伝承や社会関係に関する調査をもとに、1)父系出自の原理、2)婚姻関係の原理、3)村落関係の原理という3つの視点から、彼らの社会組織について検討してみたい。
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(151K)
インドネシア・スンバ島西部の在来暦法
「苦い月」と「ゴカイ月」をめぐる地域間シグナル伝達の解明から
古澤 拓郎
p. A20-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A20
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インドネシア・スンバ島西部3郡における地域横断調査に基づき、伝統行事と農業に必要な在来暦法を明らかにする研究である。結果として山地郡で天体を観測し、沿岸郡では自然周期に基づくゴカイ大量群泳を観測し、郡間では大きな祭りを通して季節到来のシグナルが伝達されていた。これは従来の体系的暦法研究では見落とされていた、無自覚な置閏法になっており、天体観測技術に限界があっても太陽暦を取り入れられる暦法といえる。
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(163K)
ユキヒョウの民俗学
希少動物との共存をめぐる西部モンゴル遊牧民の民間伝承
相馬 拓也
p. A21-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A21
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本発表では、アルタイ山脈に生息するユキヒョウをめぐり、地元モンゴル遊牧民に伝わる数々の伝承、逸話、狩猟体験などをドキュメンテーションし、地元に伝わる伝統的な保全生態観を明らかとした。調査は2016年8月、モンゴル国ホブド県4ヵ村で実施した。その結果からは、ユキヒョウとの生存空間のオーバーラップをめぐって、西部モンゴル遊牧民のあいだには多彩かつ深みのある民間伝承と関係観が確認された。
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(240K)
分科会A_2 人類学的映像展示がひらく可能性―身体・再現・含蓄/連 累(インプリケーション)
人類学的映像展示がひらく可能性
身体・再現・含蓄/連累(インプリケーション)
丹羽 朋子
p. A22-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A22
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本分科会は、民族誌的記録映像の空間展示を主題とする。自身も記録映像のインスタレーション制作やアートプロジェクトの実践経験をもつ文化人類学及びミュージアム研究者、メディア・アーティストを報告者とし、各々による具体的事例の考察を交差させながら、制作過程から公開、それを支える制度や場の問題に至るまで、身体性や観者と関係性などを含む多角的な観点から、映像展示がひらく可能性やその限界について議論する。
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(155K)
「獅子になる」展における実験的展示
フィールドワークにおけるイメージの還元
グリゴレ イリナ
p. A23-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A23
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本発表では、本発表者が2016年に東京都世田谷区生活工房で行った展示を事例に、展示という新たな民族誌の可能性について、イメージというキーワードを中心として考察する。展示では、アートと人類学の橋渡しをテーマとし、松森町津軽獅子舞を対象としたフィールドワークを素材に、身体性に関する議論を喚起するために独自の手法による調査映像の編集を行った。
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(144K)
民族誌的映像展示における鑑賞者の想像力喚起
複合メディアによる映像インスタレーション手法の事例から
野口 靖
p. A24-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A24
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民族誌的映像の特性として、鑑賞者が、他者の経験や営みを通して自身の問題として受けとめる想像力を喚起できる点があげらるが、鑑賞者にとって当該地域が身近でない場合、鑑賞者と映像の距離が縮まりにくい。この距離感は、どのように埋めることができるのか。本発表では、『Justice』と『核についてのいくつかの問い』という、発表者自身による2作品について、どのように鑑賞者の想像力を喚起しうるかについて論じる。
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(127K)
撮影される「民族誌的現在」、再演される「博物館的現在」
ロバート・フラハティの『極北のナヌーク』とアメリカ文化人類学
小森 真樹
p. A25-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A25
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民族誌映画という媒体を通じて文化がミュージアムに蒐集・展示されるとき、二重の媒介作用が存在する。フィールドにおいて人々によって生きられた現実が映像として記録される過程、そしてそれが蒐集・展示される過程である。本発表では、初期民族誌映画の事例からミュージアムが民族誌映像に与える影響力を考察し、「人類学」思想、「映像」という媒体、そして「ミュージアム」という磁場の関係を再考する。
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(123K)
3.11以後の映像記録の語りなおし
記録・展示・アーカイブ化の連環の先へ
丹羽 朋子
p. A26-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_A26
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東日本大震災後から今日まで、「被災地」の人々や映像作家によって記録・収集された映像群が、同震災を伝える展覧会でいかに展示されたか、またその展示を媒介として人々の対話や思考の場がいかにして生成し、それはさらにどのように記録、 アーカイブ化され、次なる展示の契機を生み出したのか、いわば記録映像の「語りなおし」に焦点をあて、イメージを介して参与者の協働を促す人類学的表現実践とも重ね合わせつつ考察する。
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(134K)
B会場(B102) 第二日目 5月28日(日)
個人発表
「支配的存在」を名指し、可視化する試みについて
中央アメリカにおける人種=民族構成の近代を再考する
池田 光穂
p. B16-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B16
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この発表では、ラテンアメリカ(とりわけ中央アメリカ)における人種=民族カテゴリーに関するエスノグラフィーやエスノヒストリーを再検討しつつ、私自身がその地を訪れてきた際に参照してきた文献にもとづく知識が私のフィールド経験とどのように交錯してきたのかについて考察する。
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(141K)
もうひとつの人種化のシナリオ
前近代のユダヤ人、「ジプシー」、河原者から考える
竹沢 泰子
p. B17-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B17
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本発表では、人種研究の定説である「近代」よりも以前に、また欧米以外でも、「小文字のrace(r)」の人種化は始まっていたことを具体的に示す事例として、スペインのユダヤ人、ルーマニアの「ジプシー」、西日本の河原者の人種化(racialization)をとりあげ、これらの三集団が人種化されていくプロセスに一定の類似性が見られる可能性があるのではないかとする試論を提示する。
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(92K)
台湾南部屏東県における潮州系移民のエスニシティ
陳氏一族の歴史的記憶を事例として
横田 浩一
p. B18-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B18
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本発表の目的は、台湾南部屏東における潮州系移民のエスニシティについて検討することである。とりわけ、これまではあまり注目を浴びてこなかった広東省潮州から台湾南部へと移民した人々に重点を置いて議論していく。事例としては、潮州から台湾南部へと移民した子孫たち(台湾屏東陳氏一族)に注目し、なぜ彼らが族譜の中で自分たちは「客家ではない」と主張したのかについて歴史的過程の中から分析する。
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(163K)
地域共有資源としてのアイヌ文化史跡の可能性
ポー川史跡自然公園を中核とする文化的景観を事例として
大西 秀之
p. B19-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B19
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本報告では、アイヌ系/非アイヌ系というアイデンティティの違いに囚われず、アイヌ文化史跡が当該地域に暮らす住民すべてに共有される文化資源として位置づけ活用しうる可能性を追究する。具体的には、北海道東部に位置する標津町のポー川史跡自然公園を調査対象として、アイヌ文化史跡である同遺跡公園が全地域住民にとっての共有資源となるためには、日常生活における関与が非常に重要な役割を果たすことを提起する。
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(292K)
マイノリティの宗教実践
マレーシアのヒンドゥー寺院をめぐって
古賀 万由里
p. B20-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B20
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移民研究では、宗教は移民のエスニシティと関係づけて捉えられ、宗教文化はエスニック・アイデンティティの表象であるとされてきた。本発表では、マレーシアのインド系移民が、ヒンドゥー寺院をめぐって他民族といかに葛藤し、また干渉しているかを見ることにより、マイノリティの宗教はエスニック・アイデンティティ構築の場のみならず、他宗教との対話の場であることを示す。
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(178K)
「難民」から「マイノリティ」へ
在日ベトナム系移住者の労働をめぐる民族誌
野上 恵美
p. B21-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B21
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本研究は、インドシナ難民として来日したベトナム系移住者を対象とし、ベトナム系移住者に向けられるイメージが「労働の経験」をとおして「難民」から「マイノリティ」へと変化し、そのようなイメージをベトナム系移住者が内在化していく過程を明らかにした。このことにより、従来の「多文化共生」に関する議論が前提としてきた「マイノリティ性」が、日本社会とベトナム系移住者の相互関係による構築物であることを提示した。
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(129K)
分科会B_2 多言語状況における実践、制度、そしてコミュニティ成員の社会化
多言語状況における実践、制度、そしてコミュニティ成員の社会化
金子 亜美, 山下 里香
p. B22-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B22
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本分科会では、どのような制度と実践を通じて、多言語状況にあるコミュニティ成員が社会化されるのか、「言語」をキーワードにして論じる。とりわけ、コミュニティが制度的に行う社会化の過程で見られる制度側または個人、あるいは双方の実践に注目する。その目的は、多言語状況にあるコミュニティが、次世代成員の制度的な社会化の過程において、どのようなミクロ・マクロの言語実践を行うのかという問いに答えることである。
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(144K)
多言語状況における先住民のキリスト教化
チキトスのイエズス会ミッションにおける言語と音楽の使用をめぐって
金子 亜美
p. B23-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B23
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本発表では、17-18世紀南米先住民のキリスト教化を社会化の一過程としてとらえ、それがいかなる思想的背景に基づいて行われたのかを明らかにする。具体的には、イエズス会が各地に建設した福音伝道区の一つ、チキトスのミッションを取り上げる。そこで先住民たちを改宗させるために施行された制度と実践の数々を検討することで、宣教師たちがいかに当地の多言語状況を統制し、人々をキリスト教化しようとしていたのかを論じる。
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(132K)
「正しいベシロ語」の生成・普及過程をめぐって
ボリビア東部低地チキタニア地方における先住民言語教育政策を事例に
中野 隆基
p. B24-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B24
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本発表の目的は、国の多言語政策下である「正しい先住民言語」が生成し普及していく過程を言語人類学的観点から論じ、言語学習者の「社会化」の在り方を問い直すことである。具体的には、南米ボリビア東部低地チキタニア地方で言語政策が展開される先住民言語ベシロ語(別名チキタノ語、マクロ・ジェ語族、話者数約4600人)という言語名自体やその書記法に込められた意味と解釈、授業における実際の教授過程を取り上げる。
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(168K)
Institution as a zone of transcourse
Santali language socialization and schooling in eastern India
チョクシ ニシャント
p. B25-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B25
会議録・要旨集
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本発表では、東インドの少数民族であるサンタル人・サンタル語に着目し、サンタル語作家・言語活動家のインタビューおよび西ベンガル州の学校におけるサンタル語の落書きの例を用いながら、社会化に関してのイデオロギーの葛藤の場である学校という制度が、いかに少数言語にとって代替的な言語社会化の装置として機能しうるかに関して論じる。
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「ムハンマド(彼の上に平安あれ)はパキスタンにいらした」
国内モスク教室における多言語性・多声性・社会化
山下 里香
p. B26-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_B26
会議録・要旨集
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本発表は、南アジア系ムスリム移民児童の多言語使用と多声性について、マクロな団体の活動や理念と、クルアーン朗読教室における教師と児童の相互行為のミクロな分析から論じる。児童らは、アラビア語を至上の言語とする教義を受け入れつつ、養育者や教師の言語的指示という社会化で響いてきた「声」と、教室外で接する様々な「声」を重ね合わせ、第二言語変種の日本語とウルドゥー語を自身の「声」の媒体として用いている。
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C会場(B201) 第二日目 5月28日(日)
個人発表
祝祭参加集団の移動の態様
「よさこい系」祭りにおける学生チーム
矢島 妙子
p. C16-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C16
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「YOSAKOIソーラン祭り」を参考にして全国に同様な「よさこい系」祭りが多く誕生した。回を重ねるにつれ、出場できなくなったり、新たな集団形成がみられたが、学生チームは増加している。学生チームは「移動」を前提として形成されることもあり、活動範囲が広い。学生チームは持続性やネットワーク性が高く、そのチームのみならず「YOSAKOIソーラン祭り」、ひいては「よさこい系」祭り全体を支え、継承させている。
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ともに投げ込まれている空間
マニラ首都圏におけるジープニーと自家用車の生み出す交通渋滞の事例から
西尾 善太
p. C17-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C17
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本発表では、従来の権力/抵抗といった二項対立的な空間認識の展開に対し、多様な軌跡・歴史のもつれ合いと配置として「ともに投げ込まれている空間」の可能性を考察する。具体的には、第二次世界大戦によるマニラの荒廃のなかで市井の人々によるジープニーという交通機関の発展と、近年、急激に増加した自家用車との間で発生した深刻な交通渋滞を事例とする。
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(152K)
都市での生き方
北京における「外地人」についての考察
GUI MINGYUE
p. C18-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C18
会議録・要旨集
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外地人とは、中国語で戸籍を出身地に残したまま大都市に流入してきた人々を意味し、様々な社会的不平等に直面していると思われてきた。本発表では、そういうネガティブなイメージだけでなく、ポジティブな面も含め、北京に住む「外地人」の全体像を明らかにする。特に、彼らの日常生活と人間関係から、外地人を一部とする現代中国における都市生活の様態を垣間見ることを試みる。
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チーズのゆくえ
ペルー北部酪農地域の仲買人の取引を事例に
古川 勇気
p. C19-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C19
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ペルー北部酪農地域であるカハマルカ県には、大企業による大量販売の販路と個人経営の仲買人の販路がある。そこで本発表は、都市部において大企業が販売シェアを広める中で、仲買人がどのような市場取引をおこなっているのか、を明示する。地域市場と都市部のチーズ市場の取引の分析から、仲買人の経済活動は大企業とは異なる論理でおこなわれており、彼らは単純な利益追求者でないことを示す。
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仕立屋になること
ガーナ南部における卒業パーティーとポスト多元的な自己の提示について
浜田 明範
p. C20-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C20
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ガーナ南部の仕立屋は2年強の修行の後に、卒業パーティーを経て一人前と認められる。この卒業パーティーは結婚式などの他のパーティーと部分的につながれているのだが、新たに承認される仕立屋は、このパーティーの特徴を巧みに利用する。仕立屋は、未来の花嫁の姿を先取りし、未来の顧客の衣装を先取りした衣装を身に着けることで、自らとその衣装をポスト多元的なものとして提示し、自らの技術を示すのである。
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ウズベキスタンのバザールとはどのような商空間か
地方都市と村落部でのフィールドワークに基づいて
宗野 ふもと
p. C21-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C21
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ウズベキスタンのバザールは、歴史的に定住民は農作物を、牧畜民は家畜を売買する生活維持に不可欠な商業インフラだった。ソ連時代は生産者のみが活動できたが、現在は卸売商人、小売商人の活動も許可されている。ソ連時代と比較してバザールでの経済活動は多様化していると考えられる。本発表では、バザールにおいて多様な商売や売り手が存在する点に着目しその要因をフィールドワークで得られた情報を基に考察し明らかにする。
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(156K)
分科会C_2 オーストリック大言語族の民族移動・言語文化変容の検証にむけた基盤整備研究―東南アジア諸民族の起源の模索
オーストリック大言語族の民族移動・言語文化変容の検証にむけた基盤整備研究
東南アジア諸民族の起源の模索
奥島 美夏
p. C22-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C22
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本分科会では、近年の言語学・遺伝子学などの成果をふまえて、東南アジア諸民族社会の基層文化をなすオーストロアジア語族とオーストロネシア語族を「オーストリック大言語族」と捉え直し、言語・文化・生業の類似性と変容、民族間の交流・同化・差異化、現代国家における社会的位置づけなどを分析しつつ、その起源と主な特徴、今後の学際研究の可能性について模索したい。
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インドシナ半島-ボルネオ島間の民族移動の軌跡
カヤン系諸族および周辺民にみる言語・社会組織・宗教の比較分析から
奥島 美夏
p. C23-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C23
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本報告では、オーストロネシア・オーストロアジア両語族の民族移動過程で重要な地域となるボルネオ(カリマンタン)島から、カヤン系諸族とその周辺諸民族をとりあげ、基礎語彙および社会組織や宗教、口頭伝承などのターミノロジーを比較分析し、東南アジア大陸部から島北西部と北東部へ少なくとも2つの異なる民族移動の波があったことを指摘する。
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マレーシア半島部における民族カテゴリーと民族間交流
クランタン州ルビル流域の「マレー」と「バテッ」を事例として
河合 文
p. C24-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C24
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マレーシアの「バテッ」と「マレー」を事例に、オーストロネシア語族・オーストロアジア語族の交流という観点から民族カテゴリーについて考察する。「バテッ」は、オラン・アスリの1民族でオーストロアジア語族に分類され、「マレー」はオーストロネシア語族に分類される。発表ではクランタン州ルビル流域における民族間交流から、特定の語族と結びつけられている「マレー」や「バテッ」という民族カテゴリーについて考察する。
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「黄色い葉の精霊」の「謎」
タイ北部・遊動狩猟採集民ムラブリの「起源」をめぐって
伊藤 雄馬, 二文字屋 脩
p. C25-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C25
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本発表では、タイ北部で唯一の(ポスト)遊動狩猟採集民として知られるオーストロアジア語族クム語派ムラブリを対象に、近年の遺伝学的研究と言語学的研究の成果に、ナラティブと言語接触に関する見解を加えて、500-800年程前に同じクム語派農耕民(クム、ティンなど)から分岐した可能性が高いことを示し、一方でタイ・カダイ、シナ・チベットなどの言語族との関係性の解明が必要であることも指摘する。
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民族間関係からみるソーの自己観/他者観
ラオスのオーストロアジア語族とタイ・カダイ語族の事例から
平田 晶子
p. C26-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_C26
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本研究では、現行センサスから消されたソーを取り上げ、親族名称や家族・親族の認識(どこで他者と線引きをするか親族組織における呼び方)にはじまり、近隣住民のタイ・カダイ語族のラオやプータイとの民族間関係にまで対象を広げ、自己/他者を差異化するプロセスを明らかにする。
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(214K)
D会場(B202) 第二日目 5月28日(日)
個人発表
日系人強制収容所の調査と日本研究
アリゾナ州ポストン強制収容所におけるレイトンの社会調査
中生 勝美
p. D16-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D16
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ルース・ベネディクトの『菊と刀』には、現地でのフィールドができない代わりに、日系人強制収容所のデータが使われている。そのデータは、レイトンが企画した日系人収容所での人類学的調査である。レイトンは、アリゾナ州のポストン強制収容所で、若い日系人をアシスタントに使って調査をした。その人脈が、戦中の応用人類学としての日本研究となり、戦後にも影響力があったことを具体的人物に焦点を当てて分析したい。
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ベトナムにおいて人類学とは何か
加藤 敦典
p. D17-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D17
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この報告では、植民地時代から現代に至るベトナムにおける民族学・人類学の展開をレビューしたうえで、とくに、近年ベトナム国家大学ハノイ校人文社会科学大学に「人類学部」が設立されたことに注目し、その設立の足取りを跡づけつつ、現代ベトナムにおける人類学の位置づけをベトナムの学界の視点から考察する。それにより「複数の人類学」の可能性について考えるためのひとつの事例を提供したい。
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異化(オストラネーニェ)と科学革命
中川 敏
p. D18-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D18
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議論は嘘から始まる。オスカー・ワイルドにとって、「嘘」とは「芸術」の別名だった。嘘と現実の違いを、芸術の議論(リアリズム)に置くことによって、現実を定義しなす。そのように定義しなおした現実は、クーンの科学論の「通常科学」に相当する。そして、科学革命が(芸術の哲学における)異化(オストラネーニェ)の概念に相当することを示すのがこの発表の目的である。
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過去を語ることについて
歴史と記憶の人類学的探究
武田 龍樹, 江原 等子
p. D19-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D19
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本発表は、人類学が民族誌的な過去にどのようにアプローチしてきたのかに関するいくつかの理論的立場を検討する。そして、「証言」に関するジョルジョ・アガンベンの思索を参照し、語ることが生起することそれ自体を記述する可能性を探る。
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ラオス・オイ族の伝統的食文化: 食べ方、調理方法、食材の関連
小林 正史
p. D20-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D20
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ラオス南東部のオイ族の食文化調査に基づいて、食材、調理方法、食べ方の結びつきを検討した。オイ族を含めたラオス・東北タイ・北タイでは、米飯、オカズともに共有器から手食する。この理由として、①米飯は粘り気が比較的強いので、オカズ用共有器にディップしても崩れにくい、②汁気が少ないオカズが主体のため、手持ち食器が不要である(汁気のあるオカズは汁を葉物野菜に含ませて手食)、の2つがある。
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事実の生産としての料理
モダンガストロノミーレストランにおける事実の生産と言説
藤田 周
p. D21-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D21
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本発表はモダンガストロノミーレストランの料理を事例に、食文化としてではなく、事実の生産として料理を検討する。まずは、科学技術人類学のように事実が生産される過程を追う。その上で本発表が目的とするのは、事実の生産において機能している言説について、それらがどう機能しどう正当化されるか、科学技術社会論のこれまでの議論においては十分把握されえないような言説に特に着目することで、再考することである。
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分科会D_2 民族社会における文化資源の政治学ー東アジア・東南アジアの事例から
民族社会における文化資源の政治学
東アジア・東南アジアの事例から
西本 陽一
p. D22-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D22
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かつて「文化」は文化人類学者の研究対象である住民たちの生活様式であり、当事者自身は自身の「文化」について意識しなかった。しかし、今や「文化」は対象化され、住民自身が自らの「文化」について語り、表現する。本分科会は、中国南西部と東南アジア大陸部の民族社会から4つの事例を取り上げ、目的のために民族社会の人びと自身が自らの「文化」を動員し利用するさまを報告し、文化資源の政治学という観点から分析する。
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コミュニティ・ミュージアムをめぐる文化資源の政治学
タイのローカル・ミュージアム
西本 陽一
p. D23-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
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https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D23
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本発表は、コミュニティ住民自身が創設し運営する、タイのローカル・ミュージアムについて報告をおこなうとともに、そこに見られる、住民、政府、観光客、学者、メディアなどのアクターを巻きこんだ文化資源の政治学について予備的な考察をおこなう。
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村落寺院と文化観光のポリティクス
雲南省シーサンパンナ、タイ族の事例から
長谷川 清
p. D24-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D24
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本発表では、中国雲南省のシーサンパンナ(西双版納傣族自治州)のタイ族(自称:タイ・ルーTai Lu)の事例によって、国境地域の民族社会における文化資源と管理・保存、活用をめぐるポリティクスについて検討を行いたい。具体的には、タイ族の村落寺院を単位とする文化観光に焦点をあて、1980年代以降の政治的、経済的、社会的な変化の中で、寺院施設や村人の宗教的実践がどのように資源化されてきたかを明らかにする。
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文化資源と民族統合
中国の少数民族トン族の事例から
兼重 努
p. D25-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D25
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本発表では、中国の少数民族トン族の事例をもとに、民族エリートたちによる「文化資源」化の動きについて検討する。具体的には、トン族の民族としてのまとまりが3つの省に「分断」されている現状のもと、トン族エリートたちは、省境を越えた、自民族を統合する文化的象徴を創成するために、①どの文化要素を選択し、②どのように援用し、③援用効果を高めるためにどのような手続きをとっているのか、という三点を中心に検討する。
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迷走するひょうたん
中国雲南省瀾滄ラフ族自治県における「ラフ文化」の政治
堀江 未央
p. D26-
発行日: 2017年
公開日: 2017/05/26
DOI
https://doi.org/10.14890/jasca.2017.0_D26
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中国は、文化の資源化が活発なフィールドであり、なかでも政府や行政が資源化を主導することが多い。本発表では、創世神話に登場するひょうたんをモチーフとした観光開発を行なう雲南省瀾滄ラフ族自治県に着目し、県政府や地元の学者が何を意図しているのか/してきたのかを通時的に提示する。その上で、その経過に見られる矛盾、さらに文化の資源化に与しない地元民や国外の同胞とのあいだにある宗教に関する齟齬について論ずる。
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