禁煙科学
Online ISSN : 1883-3926
vol.6 巻 , 12 号
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  • ~周術期合併症の減少を目指して~
    守 正浩, 小林 純, 森嶋 友一, 豊田 康義, 里見 大介, 利光 靖子, 吉田 行男, 高見 洋司, 福富 聡, 荒井 学, 河野 宏 ...
    2012 年 vol.6 巻 12 号 p. 1-7
    発行日: 2012年
    公開日: 2021/09/29
    ジャーナル オープンアクセス
    背景・目的:目体下部消化管手術において喫煙が周術期に与える影響と、術前禁煙指導がどのような効果をもたらすかを 明確にする目的で今回の検討を行った。
    方法:2010年6月~2012年6月の期間に当科で待機的かつ開腹下に下部消化管悪性腫瘍手術を受けた186例を対象とした。 対象を喫煙歴の有無で2群に分け、周術期合併症発生率・術後在院期間について統計学的に検討した。2012年4月~6月の 期間に当科禁煙外来を受診し禁煙指導を受けた9例についてその禁煙補助方法・周術期合併症発生率・禁煙達成率につい て検討を行った。
    結果:喫煙歴ありの群の方が有意に周術期合併症が多く(p<0.001)、術後在院日数が長いという結果だった(22.4± 13.3:17.6±8.4 p=0.003)。喫煙歴ありのうち、術前禁煙期間を設けた群の方が術後合併症発生数は有意に少ない結果 であった(p=0.005)。術前禁煙外来を受診した9例に対する禁煙補助薬の選択は、Vareniclineが7例、Nicotinel TTSが2 例。周術期合併症発生率は22.2%であり術後1カ月時点での禁煙達成率は77.8%であった。
    結論:喫煙は下部消化管周術期合併症発生率を有意に増加させることが明らかとなった。また、術前禁煙指導を行うこと により術後呼吸器合併症は減少し、高率に患者を継続した禁煙へ導くことができることが示された。術後合併症減少のた めには、より積極的に術前禁煙指導を行う必要があると考えられた。
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