禁煙科学
Online ISSN : 1883-3926
vol.7 巻 , 02 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • 菅原 翔, 守 正浩, 高見 洋司, 小林 純
    2013 年 vol.7 巻 02 号 p. 1-6
    発行日: 2013年
    公開日: 2021/08/09
    ジャーナル オープンアクセス
    要 旨
    背景・目的:喫煙は周術期合併症発生の危険因子として知られており、術前禁煙の重要性が指摘されている。今回われわれは、喫煙が周術期合併症に与える影響を明らかにするため当院で行った検討を報告する。
    対象・方法:2010年6月から2012年12月までの期間中に千葉医療センターで待機的かつ全身麻酔開腹下に胃切除術を受けた136症例のうち、103症例を対象とした。対象患者を喫煙群・非喫煙群の2群に分け周術期における合併症発生に関してRetrospective studyを行った。また、喫煙群を術前禁煙実施群と非実施群に分け、同様の検討を行った。
    結果:対象103例の内訳は、喫煙者54例・非喫煙者49例であった。BMI、%VC、術中出血量に有意差は認められなかった。喫煙群では術後呼吸器合併症が有意に多く発生した(p<0.05)。また、喫煙群の中で禁煙期間を有したのは31例(57.4%)で、術後呼吸器合併症発生頻度を比較してみると喫煙継続群は禁煙施行群よりも有意に高いという結果であった(p<0.05)。
    考察:術前の禁煙により術後呼吸器合併症発生のリスクが有意に減少するため、胃切除術が決定された際には、術前禁煙指導を積極的に行う意義は大きいと考える。
  • 鈴木 幸子, 高橋 紀子, 小牧 宏一, 室橋 郁生, 市村 彰英, 新井 恵, 井上 和久, 臼倉 京子, 吉田 由紀
    2013 年 vol.7 巻 02 号 p. 7-12
    発行日: 2013年
    公開日: 2021/08/09
    ジャーナル オープンアクセス
    要 旨
     受動喫煙の実態とその被害を尿中コチニンの測定により定量的に把握し、受動喫煙の場所、機会との関連を検討することを目的として、2009年から2012年に受動喫煙を自覚している学生および地域住民を対象に調査を行った。さらに、尿中コチニン値の通知が、受動喫煙に対する認識に及ぼす変化を知るために、2011年および2012年は測定前後に喫煙許容度の調査を行った。受動喫煙を受けている非喫煙者の地域住民および学生186名のうち173名から尿中コチニンが検出され、中央値は7.2ng/mgCrであった。家庭では居間で喫煙する家族がいる者、職場では建物内分煙の者にコチニン濃度が有意に高かった。「飲食店では禁煙席に座る」「喫煙者が来たら他の場所へ移る」等の受動喫煙回避行動がやや増加した。本研究では尿中コチニン値告知により受動喫煙防止行動をとる者は増加傾向がみられた。受動喫煙は、必ずしも自覚がなく症状も少ないため、受動喫煙被害を可視化するために尿中コチニン値の通知は有用であることが示唆された。
feedback
Top