日本における震災の語り部活動は比較的新しい考え方である。本稿では、語り部活動を調査し、分析し、そして、語り部がどのように防災教育に寄与するのか提案する。著者は語り部活動が活発な地域を訪問し、語り部に聞き取りをし、防災教育に関する情報を収集した。ここでは、北淡震災記念公園と語り部に焦点を当てた。研究結果から、次の提案をする。
1.語り部を始める場合、いくつかの要素が必要である。そこに災害があり、それをよく知る人がおり、語り部活動をする場があり、それを聞く児童・生徒がいることである。
2.語り部の高齢化に対しては、現在の語り部クループが次世代のグループを育成し児童・生徒への語り方を伝授していく必要がある。
3.語り部は自分の手法やその効果を検証する必要がある。
4.語り部は他の語り部の話を聞いたり、それぞれの手法を一緒に研修する必要がある。
5.語り部を開始したい生徒は、まず、自分たちの周りの災害をしっかりと研究し、ある程度の知識を得た後で、語り部に挑戦する。教師は、生徒が知識を得るのに災害について授業で教え、課外活動で指導し、語り部の方法を習得するのを援助する必要がある。
6.語り部の事務局は来館予定の生徒や学生に災害の事前学習が語り部の話を聞くのに役立つことを知らせるなど情報の交換が必要である。
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