本研究は、生徒・学生の学校種別の熱中症に関する意識調査を実施し、調査結果より学校現場での熱中症対策を学校安全における教育と管理の観点から検討した。
対象は、A県内の中学・高校一貫校の男子運動部員である生徒81名(中学生40名、高校生41名)およびA県内の教育大学運動部学生52名、計133名を対象とした。方法は、熱中症に関する講義受講前の対象者に対して熱中症に関する意識について自記式質問紙調査を実施した。統計学的検定はχ
2検定を行い、有意水準5%とした。有意差を認められた項目については残差分析を行った。
結果は、熱中症について学習したことが「ない」と回答した中学生が有意に多かった(p<0.05)。練習ではいつも塩分を用意して「いない」と回答した中学生・高校生が有意に多かった(p<0.05)。WBGTという指標を知らない、利用していないとした回答は校種間に有意差がなく、かつ全学校種とも多かった。
学校現場における熱中症対策としては、保健体育教科の学習進度に合わせながら教育で育てる、管理で護るとした生徒・学生指導に変えていく必要があると考えられる。特に運動場面では生徒・学生自身による自己管理に頼りすぎるのではなく、熱中症の危険性を理解した指導者が、日頃から生徒・学生の変化を見ながら管理することが必要であると考えられる。
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