日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
77 巻, 6 号
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巻頭言
論文
  • 藤井 健作, 棟安 実治, 苣木 禎史
    2021 年 77 巻 6 号 p. 345-354
    発行日: 2021/06/01
    公開日: 2021/07/01
    ジャーナル フリー

    本論文では,フィードバック型能動騒音制御システムで構成される帰還系を推定する適応フィルタの所要推定誤差による収束判定法の一つを提案する。実用時において帰還系のパワー利得は1でない可能性が高い。この場合,Filtered-x法の原理を有効化するために必要な推定誤差と,同制御を線形予測として動作させるために必要な推定誤差は異なる。本論文では,前者は帰還系パワー利得で正規化した推定誤差,後者は正規化しない誤差に対応することを示し,そのそれぞれに適合するステップサイズ制御法と収束判定法を導く。次いで,両者を統合する処理手順を示す。本論文では最後に,同処理手順の有効性を計算機シミュレーションによって確認する。

  • 髙橋 寿平
    2021 年 77 巻 6 号 p. 355-366
    発行日: 2021/06/01
    公開日: 2021/07/01
    ジャーナル フリー

    自動車エンジンのノッキングを検知する素子として2008年まで主流であった本センサは,圧電ディスクと,より半径の大きい円形金属振動板を接着し,その共通の中心をエンジンに結合する導波棒に固√定した堅牢な構造を持つ。本センサの応答性を最良にする条件「振動板径(r2)と圧電素子径(r1)の比を√2にすることによって共振利得Qを最小化する」という試作/実験結果を,r2/r1 ≧ √2において,この比が大きいほど外周自由端の先端放射質量の急激な増大,r2/r1 < √2において,この比が小さいほど実質的中性面による外周自由端の振動板曲げ剛性の増大,実質的支持径の振動板厚,圧電素子径による比例的変化,の3点の仮説によって理論的に検証した。

解説
短時間フーリエ変換入門~離散信号の時間周波数解析の理論と実装~
コーヒーブレーク
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