我々がこれまでに開発してきたインタラクティブ音声合成システムVoice Padは,タッチデバイスをインタフェースとして動作し,画面に表示されたF1-F2ダイアグラムを指でなぞることにより,フォルマント周波数をインタラクティブにコントロールすることで音声合成を行うシステムになっている。本論文では,入力された文字列に対応した合成音声を出力するためのガイド曲線を表示する機能をVoice Padに追加し,使い易さを向上させるための実装を新たに行ったことについて述べた後,言語聴覚士養成校において行ったユーザテストの結果をふまえ,音響教育における教材としてのVoice Padの可能性について考察する。