システム農学
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30 巻 , 4 号
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研究論文
  • 加藤 陽平, 大石 風人, 熊谷 元, 石田 修三, 丸山 晶, 永西 修, 荻野 暁史, 広岡 博之
    30 巻 (2014) 4 号 p. 119-129
    公開日: 2015/06/04
    ジャーナル フリー
    肉用牛生産におけるアマニ油脂肪酸カルシウム(LS)の飼料への添加には、高いメタン(CH4)低減効果が期待できる半面高価であり、LS の利用に関しては経済面からの検討も必要である。そこで、本研究では、交雑種未経産雌牛肥育における肥育後期のLS 給与の影響を調べた2 つの試験データを用い、ライフサイクルアセスメント(LCA)による環境影響評価と飼料コストの検討を行った。初年度の試験では、19ヵ月齢から27ヵ月齢まで混合飼料(TMR)のみを給与した対照区(C1区)、同期間TMRにLSを添加したL1区、L1区と同様に18ヵ月齢から26ヵ月齢まで飼養したL1e区が設定された。次年度にはC1 区と同様の対照区(C2 区)、L1 区と同様のL2 区、LSの代わりにアマニ油とナタネ油を混合した脂肪酸カルシウム(LRS)をTMRに添加したLR2 区が設定された。肥育試験データに基づき、試験区ごとに飼料生産、飼料輸送、畜舎、家畜および堆肥化において発生する環境負荷物質量およびエネルギー消費量を算出し、地球温暖化、酸性化、富栄養化およびエネルギー消費に与える影響量を推定し比較した。機能単位は日増体量1.0 kgとした。LCA分析の結果、CH4低減効果と飼料摂取量の節減効果により、LSおよびLRS添加区の地球温暖化、酸性化および富栄養化に与える影響は対照区よりも小さかった。L1e 区ではL1 区と比較して飼料コストの増加をともなうものの、すべての環境影響が低減した。概して、本研究では飼料コストと各環境影響はトレードオフの関係にあったが、LR2 区は飼料コストの増加額が最も小さいにもかかわらず、環境影響の低減率が最も大きかった。
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  • ホー サナラ, 水野 啓, 小林 愼太郎, 渡遺 紹裕
    30 巻 (2014) 4 号 p. 131-141
    公開日: 2015/06/04
    ジャーナル フリー
    カンボジア・ラタナキリ州に住む少数民族ジャライの人びとは伝統的な焼畑農業を営んできた。しかし、近年、大規模プランテーション開発や農家レベルでの換金作物生産の拡大などの経済開発が進み、焼畑農民に種々の影響を与えてきた。このため、このような急激な開発の持続可能性や妥当性を検討する上で、ジャライ農民の伝統的焼畑農業がどのような状況にあるかを知ることが重要になってきている。本研究では、衛星画像解析手法と質的研究手法を用いて、ジャライの人々が行っている焼畑農業に関する伝統的行事や農法、土地利用パターンについて明らかにすることを目的とした。衛星画像解析では、ALOS AVNIR-2 およびWorldview-1 衛星画像データから教師付き分類法により土地利用・土地被覆状況を把握し、ジャライの焼畑農業は換金作物農業と混在する形で変容しつつあることを明らかにした。また、質的データの分析からは、ジャライの焼畑農業が彼らの伝統行事と慣習的土地所有制度に密接に関連した多毛作農業であることが明らかになった。近年、ラタナキリ州全体で推し進められている経済開発は、ジャライの焼畑農業、そしてジャライ社会全体に大きな影響を与えつつある。
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