システム農学
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32 巻 , 1 号
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研究論文
  • NOVRESIANDI Dandy Aditya, 長澤 良太
    32 巻 (2016) 1 号 p. 1-9
    公開日: 2016/09/30
    ジャーナル フリー

    近年、熱帯地域の泥炭地における急速な土地利用転用 (オイルパーム園等) によって炭素放出の増加が危惧されており、適切且つ信頼し得る熱帯泥炭地のモニタリングシステムの確立が急がれている。合成開口レーダ(SAR)は、リモートセンシングの手法の中でも熱帯泥炭地のモニタリングにおいて最も有効なツールであると考えられる。しかしながら、L バンドの多偏波モードSAR の応用研究では、熱帯泥炭地において十分な研究が蓄積されているとは言い難い。そこで、本研究では ALOS PALSAR の多偏波特性を用いて熱帯泥炭地を同定、抽出するための有効な方法を確立することを目的に、インドネシア、中部カリマンタンの2箇所の研究対象サイトで熱帯泥炭地の分布の図化を実施した。研究の結果として、偏波分解(Polarimetric Decompositions :PDs)とレーダ植生指標(Radar Vegetation Index :RVI)の手法が熱帯泥炭地の特徴抽出に有効であることが評価された。さらに、Freeman-Durden の3 要素分解定理とRVI の手法を統合することによって、2箇所の対象サイトでそれぞれ灌木の繁茂する熱帯泥炭地を75.8%、77.6%のプロデューサー精度、80.9%、76.0%のユーザー精度で分類抽出することができた。

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  • 渡部 朱生, 大風 翼, 高野 芳央, 今野 雅, 持田 灯, 小林 宏康
    32 巻 (2016) 1 号 p. 11-18
    公開日: 2016/09/30
    ジャーナル フリー

    仙台市中心部から20kmほど南に位置する亘理町の農地では、東日本大震災以降、再建したビニルハウスが強風で破損しただけでなく、飛砂や霧の発生が増加したという地域住民の声も聞かれる。この原因として東日本大震災に伴う津波により、気流障害物となって地表面近傍の風速低減に寄与していた防潮林や家屋、屋敷林が失われたことが考えられる。本研究では、亘理町の農地周辺の風環境や復興後の防潮林などが風環境及ぼす影響を把握することを目的として、CFD(Computational Fluid Dynamics: 数値流体力学)を用いた検討を行ったのでその結果を報告する。本研究では、まず、亘理町に位置するAMeDASの観測結果を分析し、風向別の10分間平均風速の超過確率を算出し、Weibull分布で近似した。続いて、国土数値情報を用いて周辺地形を再現した後、復興により嵩上げされる一線堤、内湾堤防、県道を嵩上げして新設される二線堤の形状を再現した上で、防潮林が無い条件(防潮林生育前)及び防潮林が有る条件(十分に生育した状態)を想定し、両条件で風向別に16風向のCFD解析を実施し、防潮林の有無が亘理町の風環境に及ぼす影響を分析した。さらに、亘理観測所のAMeDAS の分析結果及びCFD による解析結果を用いて、防潮林有り/無しの各ケースで飛砂発生頻度の空間分布を算出し、防潮林の有無が飛砂発生頻度に及ぼす影響を推定した。この推定の結果、防潮林の影響により飛砂発生頻度は沿岸からおよそ1kmの領域で25%程度低減していることが分かった。

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  • 江口 研太郎, 玉置 宏之, 三ツ橋 昇平
    32 巻 (2016) 1 号 p. 19-24
    公開日: 2016/09/30
    ジャーナル フリー

    近赤外分光法は迅速・簡便な非破壊分析法であり、育種においても利用されている。紫トウモロコシ(Zea mays L.)はフラボノイド系ポリフェノールのアントシアニンを含んでおり、機能性飼料として利用できる可能性がある。仮に、近赤外分光法により紫トウモロコシ子実を破壊することなく1粒毎にアントシアニン含量および抗酸化活性を推定できれば、選抜後にそのまま圃場に播種することができるため、効率的な育種が可能となる。一般的に、近赤外分光法で作成した検量線の推定精度はR 2 V とRPDで評価される。R 2V は検量線評価群の決定係数、RPDは検量線評価群の標準偏差(SD)÷検量線評価群の標準誤差(SEP)で求められる比であり、ともに値が大きいほど精度が高いことを意味する。RPDは2.4~3.0なら準実用的な精度で推定可能と判定される。本試験では1 粒専用カップを装着した近赤外分光分析装置を用いたところ、子実1粒のアントシアニン含量の推定精度は、R2V =0.84、RPD=2.5、抗酸化活性の推定精度はR2V=0.87、RPD=2.7であることが示された。以上の結果から、近赤外分光法により紫トウモロコシ子実1 粒のアントシアニン含量と抗酸化活性を非破壊的に実用的な精度で推定できるため、効率的な育種の可能性が示唆された。

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技術論文
  • 朴 壽永, 長谷部 正, 安江 紘幸
    32 巻 (2016) 1 号 p. 25-35
    公開日: 2016/09/30
    ジャーナル フリー

    近年、日本の農業部門においてもテキストマイニングによる研究の試みがあり、その対象も多岐にわたるが、学術文献の数はまだ少ない。その理由として、テキストの形態素解析のために情報システムが必要であること、抽出された形態素を統計分析に用いるための数値化が大がかりの作業であることがあげられる。そこで本稿では、研究者のみならず担い手農業者などのインターネットユーザが普段慣れているウェブサイト上のボタンをクリックするだけで日本語形態素解析に加え、構文解析やカイ2乗検定・フィッシャーの正確確率検定などを順次行うことができるウェブ型テキストマイニングツールのiTM(internet Text Mining)を開発した。システムの実用性を確かめるために、iTMに備え付けのウェブ型アンケート調査ツールを活用、取得した自由記述回答文を対象に事例分析を行った。その結果、iTMの特徴であるウェブブラウザ上のボタンクリック機能によって、形態素解析エンジンなどのインストールや煩雑なデータの数値化作業がなくなり、気軽にテキストマイニングを実施できることが明らかになった。なお、繰り返し出現する単語の評価法として独自で考案した1≦Y<2 評価法を適用・比較することで、分析結果に対する考察をさらに深められることが示唆された。

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