システム農学
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技術論文
  • 松本 憲悟, 太田 雄也, 田中 貴, 大西 順平, 大野 鉄平, 山川 智大, 堂本 晶子, 稲村 達也
    2019 年 35 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2019/02/28
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    イネごま葉枯病は、日本の稲作において3番目に発病面積が大きい病害である。近年実用化が進められているリモートセンシングにおいて一般的に利用される指数に赤色域、近赤外域の分光反射率から算出される正規化植生指数(NDVI)がある。 NDVIを用いたイネ生育量、玄米タンパク質含有率の推定に及ぼすごま葉枯病の影響を解析したところ、ごま葉枯病多発条件下では、出穂期後のNDVIとイネ生育量、玄米タンパク質含有率との間に相関関係が認められず、NDVIを用いたこれら形質の推定が阻害されると示唆された。ごま葉枯病多発条件下では出穂期後のNDVIとごま葉枯病発病程度との間に相関関係があり、このことがNDVIによる生育量、玄米タンパク質含有率の推定を阻害する要因であると推察された。また、ごま葉枯病発病程度と赤色域の分光反射率との間には一定の相関関係が認められなかったが、近赤外域の分光反射率との間には負の相関関係があった。さらに、近赤外域の分光反射率はごま葉枯病少発条件下でもごま葉枯病発病程度との間に相関関係があった。以上のことから、ごま葉枯病発病程度のモニタリング指標として近赤外域の分光反射率が有望であると示唆された。

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