システム農学
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研究論文
  • ‐ 東京都立農業高等学校神代農場の植生解析 -
    塩見 正衞, 小作 明則, 柴田 千晶, 紺野 由佳, 齋藤 義弘
    2020 年 36 巻 2 号 p. 17-26
    発行日: 2020/08/31
    公開日: 2021/04/02
    ジャーナル フリー

    人工構造物が密集する大都市の緑地は、都市気候の緩和、自然な状態での動植物の生息地、市民の憩いの場の提供などの空間として活用されている。2016年、2017年に、さまざまな観点から、東京都調布市に所在する都市緑地・東京都立農業高等学校神代農場(約2.5 ha)および隣接する草地の調査を行った。本稿はその中、農場内と草地に区分して維持されている6つの景観(森林由来の3植生群:① 放置してある森林、② 下草刈りと落ち葉掻きを行っている森林、③ 伐採・耕作後、放棄された放棄畑;野草の2植生群:④ 水田脇畦畔、⑤ 市民が散歩や運動に利用している草地;および ⑥ 孟宗竹林)の孟宗竹林を除く5つの景観における幼樹を含む草本植生の調査を行った。調査の目的は、出現種と植生特性の記載と解析である。調査では、いずれの植生においても、50 x 50 cmのコドラートを80個(合計面積20 m²)置き、コドラートごとに出現した種名を記録した。出現種数は、森林由来植生で各約50種、野草植生の水田畦畔で約40種、草地で約20種であった。本調査の植生で、出現した植物種ごとの出現量と空間分布特性を、べき乗則に従って解析できることを確認した。各植生間の20 m²当り種構成の不均一性(相異度)は、森林由来植生群内の3つの植生間および、野草植生群内の2つの植生間では比較的小さかったが、森林由来植生群と野草植生群の間では非常に大きく、観察した5つの植生は森林由来植生群と野草植生群に大別できた。

短報
  • 江口 研太郎, 木村 俊之, 川村 健介, 上山 泰史, 内山 和宏, 清 多佳子
    2020 年 36 巻 2 号 p. 27-33
    発行日: 2020/08/31
    公開日: 2021/04/02
    ジャーナル フリー

    イタリアンライグラスにはビタミンEが含まれ、家畜の健康増進に有益な作用を示す。本試験ではイタリアンライグラスのビタミンE含量の検量線を、全ての波長情報を使用する通常の部分最小二乗回帰分析(PLSR)法に加え、対象成分の推定に寄与してない波長情報を除去もしくは有益な波長情報を選択する波長選択型PLSR法としてiterative stepwise elimination PLSR(ISE-PLSR)法とgenetic algorithm PLSR(GA-PLSR)法を用い、交差確認(cross validation)の決定係数(R²cv)と残差予測偏差(RPD)により推定精度を比較した。二次微分吸光度(SDA)スペクトルを用いたGA-PLSR法ではR²cvが0.721、RPDが1.890を示し、他の手法(R²cv=0.611~0.660,RPD=1.602~1.714)よりも高い推定精度が認められた。SDAスペクトルを使用したGA-PLSRモデルのRPDは、1.71~2.42の範囲内であることから、簡易評価が可能な水準と判断された。さらに改良ブートストラップ法を用いて、検量線の頑健性を比較したところ、二次微分スペクトルの比較では、PLSR法<ISE-PLSR法<GA-PLSR法の順に高い精度と頑健性を有することが示唆された。

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