日本ベンチャー学会誌
Online ISSN : 2433-8338
Print ISSN : 1883-4949
8 巻
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寄稿論文
研究論文
  • ―地方大学発ベンチャーの組織形成プロセスと戦略的社会性―
    山田 仁一郎
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 経営学
    2006 年8 巻 p. 23-32
    発行日: 2006/09/15
    公開日: 2026/04/11
    ジャーナル フリー
    本研究は、地方大学発ベンチャーの組織形成プロセスの課題をインテンシブな事例分析に基づいて検討し、次のようなことを明らかにした。地方大学発ベンチャーは、その組織形成の初期段階において、経営資源調達のための課題という外的不確実性と同様に、高度な内的不確実性に直面することを明示した。この不確実性に対処する方法として企業家チームが行っているのは、新たな事業コンセプトの確立を通した正統化活動である。正統化活動は従来、競合や規制変化などの外的不確実性に対処する方法として着目を浴びてきたが、内的不確実性を制御し、事業活動を強く推進するためにも必要不可欠であることが見出された。研究者を中核にする企業家チームは、保有する技術シーズと獲得した事業機会、地域クラスター政策などの正統性の源泉を梃子にして新たな支援や人的資源を呼び込み、事業コンセプトを確立していく。本稿は、事業コンセプトの戦略的社会性こそが地方大学発ベンチャーを性格づけるものとして、先行研究の検討とともに、新たな理論的な分析枠組みの構築を行う。
  • ―「新人類」女性企業家はどのようにして生まれるか?―
    鹿住 倫世
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 経営学
    2006 年8 巻 p. 33-42
    発行日: 2006/09/15
    公開日: 2026/04/11
    ジャーナル フリー
    これまで行なわれてきた先行研究の成果によると、女性企業家の経営する企業は、特定の業種に偏り、規模も小さく成長性も低いと言われている。しかし近年の日本において、自ら創業した企業を急成長させ、株式上場させるような女性企業家が輩出するようになった。彼女たちは高い学歴や管理職経験、プロジェクト管理の経験を持っている。男性と同様の職業経験によって、男性と遜色ない企業家活動ができるのではないかと考えられる。そこで本論では、女性企業家(女性創業経営者) 3,000人に対してアンケート調査を行ない、創業前の職業経験、特に管理職経験やプロジェクト管理の経験が創業後の企業経営(企業規模や業績、事業拡大意欲)にどのような影響を与えるのかを分析することにした。303件の有効回答を分析した結果、管理職やプロジェクト管理の経験の有無だけでは、有意な影響はみられなかったものの、これらの経験年数が長いほど、創業した企業の資本金額や従業員数、年商、営業利益率が増大する傾向がみられた。
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