日本鳥類標識協会誌
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28 巻 , 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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一般論文
  • 藤巻 裕蔵
    28 巻 (2016) 1 号 p. 1-8
    公開日: 2016/10/05
    ジャーナル 認証あり
    北海道帯広市にある帯広畜産大学付属農場内の孤立林2か所で,1979~1984年の繁殖期にアオジの生息状況と標識後の生残率について調べた.雄の生息数は林Aで9~14羽,林Bで8~10羽で,生息密度はそれぞれ3.9~6.1羽/ha,5.0~6.3羽/haと高かった.一部の雄は2~6年にわたって同じ林に生息し,ほぼ同じ位置を占める例も見られた.アオジは林内に巣を造ったが,林外にも行動圏を広げていた.繁殖期に標識した個体の生残率は,1年後が35%,2年後が25%,3年後が15%,4年後が9%,5年後が11%であった.
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  • Philip D. ROUND, Andrew J. PIERCE, Takema SAITOH, Yoshimitsu SHIGETA
    28 巻 (2016) 1 号 p. 9-21
    公開日: 2016/10/05
    ジャーナル オープンアクセス
    いくつかのムシクイ属Phylloscopusの種の非繁殖期の分布域があまり分かっていないのは,野外における種同定が難しいことがその一因である.私達は,オオムシクイPhylloscopus examinandus 5個体とエゾムシクイP. borealoides 12個体に基づく新たな記録を確認し,タイの鳥類相に加えることができた.すべてのオオムシクイの個体は,北方への春の渡り時期において捕獲・標識され,エゾムシクイの記録は,秋と春の両方の渡り時期であった.それらの種の同定は,ミトコンドリアDNA内のチトクロームcオキシダーゼサブユニットI(COI)遺伝子(約700塩基対)を用いて,確立された分析方法によって行われた.
    さらに,これらの種の計測データと共に,両種の姉妹種である,コムシクイP. borealisとアムールムシクイP. tenellipesの計測値についても示した.
    このことから,オオムシクイとエゾムシクイの両種が主に,スンダ亜区で越冬していることが明らかとなった.
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  • 深井 宣男
    28 巻 (2016) 1 号 p. 22-28
    公開日: 2016/10/05
    ジャーナル 認証あり
    アオバズクNinox scutulataの齢の識別について論じた.標識調査で捕獲された個体と標本の写真,文献の生態写真を用いて比較した結果,幼鳥の尾羽は,やや先細りする形状で,先端の淡色部が内側の淡色帯とほぼ同じ色で太いのに対し,成鳥では先細りしない丸い形状で,先端の淡色部が内側の淡色帯より白くて細かった.幼鳥は秋に尾羽を換羽しないため,生まれた翌年に尾羽を換羽するまでは尾羽の特徴で齢の識別が可能である.
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観察報告
  • 西 教生
    28 巻 (2016) 1 号 p. 29-35
    公開日: 2016/10/05
    ジャーナル 認証あり
    2015年10月12日,長野県千曲市の河川敷でマキノセンニュウ Locustella lanceolata 1羽が標識放鳥された.標識放鳥された個体は尾形が凸尾で尾羽の先端に斑はなく,額から上尾筒にかけてと肩羽に黒色の太い縦斑があった.風切羽,雨覆および小翼羽はオリーブ色がかった褐色で黒色の太い縦斑があり,三列風切の先端に白斑はみられなかった.最外初列風切(P10)は初列雨覆とほぼ同等の長さで,胸,脇および下腹には黒褐色の縦斑があった.これらの特徴は,マキノセンニュウの特徴と一致した.虹彩が灰褐色であったこと,頭骨の骨化の状態が中間的な段階(5段階スコアのC段階)であったことなどから,その年の繁殖期生まれの幼鳥であり,羽衣は第1回冬羽であると考えられた.長野県では過去にマキノセンニュウは標識放鳥されていないため,今回の記録が本県における初標識放鳥記録である.
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