日本気管食道科学会会報
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57 巻, 2 号
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寄稿
招待講演
  • Gerald S. Berke
    2006 年 57 巻 2 号 p. 58-64
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/24
    ジャーナル 認証あり
    The purpose of this presentation is to review our current approach to selective modification of micro anatomy of laryngeal neuromuscular function.
    Dissection of the distal micro-branches of the recurrent laryngeal nerve allows for selective modification of laryngeal adductory and abductory function.
    The surgical techniques for identification of recurrent laryngeal nerve branches to the posterior cricoarytenoid muscle, the lateral cricoarytenoid muscle, and the vocalis muscle are described. Alteration of function is achieved using motor branches of the ansa hypoglossi nerve or the superior laryngeal nerve for reinnervation. The techniques described are useful for the treatment of a variety of disorders such as spasmodic dysphonia or laryngeal unilateral and bilateral paralysis.
教育講演
  • 柳澤 昭夫
    2006 年 57 巻 2 号 p. 65-72
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/24
    ジャーナル 認証あり
    癌の多くは肉眼像で診断され,組織像をもって確定診断される。咽頭·喉頭から発生する悪性腫瘍は大部分扁平上皮癌である。同一の組織型である扁平上皮癌がこれらの部位でどのくらい的確に肉眼診断されているか,あるいは,どのような病変の肉眼診断が難しいか知ることは,病変を正しく診断し,治療する上で重要である。
     咽頭·喉頭の肉眼診断と組織診断の異なっている,あるいは肉眼診断が難しい病変は,咽頭と喉頭で異なっている。咽頭は肉眼診断が炎症とされているものの少数に癌が認められる。咽頭にはポリープと肉眼診断される隆起性病変はほとんどない。喉頭はポリープと肉眼診断される病変内に少数癌を認める。白板症は咽頭に1例もない。喉頭では肉眼的に白板症と診断された病変は全体の19%あり,そのうち組織診断で炎症であったものは57%,異形成は26%,癌は17%であり,喉頭の診断で白板症をどのように診断するか難しいことがわかる。
     頭頸部の扁平上皮癌はすべて同一の組織型として扱われることが多い。しかし,肉眼形態組織像は発生部位により大きく異なっている。頭頸部癌で最も高頻度である扁平上皮癌病変を正しく診断·治療するためには,発生部位により肉眼形態や組織像に違いがあることを良く理解しておくことが重要である。
特集1 シンポジウム:喉頭フィードバック機構の解明
特集2 ビデオシンポジウム:嚥下障害に対する外科的治療の適応と実際
特集3 パネルディスカッション1:頸部食道癌の外科的治療
特集4 パネルディスカッション2:アスピリン不耐症 —上・下気道の連鎖—
特集5 ワークショップ1:気管狭窄への対応
特集6 ワークショップ2:喉頭狭窄への対応
特集7 ランチョンセミナー1
特集8 ランチョンセミナー2
特集9 ランチョンセミナー3
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