喉頭癌の放射線治療では奏効率の向上をめざした併用化学療法について数多くの報告がある。ドセタキセル(以下DOCと記す)には放射線増感作用があるが,ボーラス投与によりDOC本来の殺細胞作用も期待できる。今回われわれは隔週での投与を検討し,その効果と有害事象について報告する。
対象は2004年4月から2006年2月までに当施設でDOC併用放射線療法を施行したT2N0M0の扁平上皮癌14例で,全例男性,平均年齢は64.1歳であった。
DOCはDay 1, Day 15, Day 29に毎回35mg/m
2投与した。放射線治療は1回2.0 Gyで週5回,総線量60 Gyとした。
14例中13例 (92.8%) にCRが得られた。早期有害事象としてGrade 1, 2の粘膜炎を10例 (71.4%) に,Grade 3の粘膜炎を2例 (14.2%) に認めたが放射線治療を休止することはなかった。血液毒性はほとんどがGrade 1, 2の範囲内であった。PRの1例は手術となった。CRの13例は再発なくCR持続中である。
DOCを隔週投与にすることによって,1回投与量と総投与量を増やしながらも13例でほとんどがGrade 1, 2の範囲内の有害事象で治療が完遂できた。CR例の無再発生存期間は6∼26カ月(中央値16.1カ月)であった。
抄録全体を表示