日本気管食道科学会会報
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61 巻, 2 号
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特別講演
  • 幕内 博康
    2010 年61 巻2 号 p. 57-62
    発行日: 2010/04/10
    公開日: 2010/04/25
    ジャーナル 認証あり
    食道癌の治療は1950~1960年代には放射線治療が主流であったが,5年生存率は4.3%にすぎなかった。1960年代末頃から中山らを中心に術前照射を加えた外科的切除術が行われるようになり,5年生存率は20%台となった。診断能の向上により,切除可能例が増加し,外科手術を先行して術後照射を行うようになり,5年生存率は30~40%と改善したが,頸部上縦隔リンパ節再発に悩まされた。1980年代から頸胸腹部三領域リンパ節郭清が行われるようになり5年生存率が50~60%と向上した。また,早期癌を中心に内視鏡的切除 (EMR·ESD) が行われるようになり,CDDPの開発とともに化学・放射線療法も5年生存率30~40%を示すようになった。
    食道癌は高齢者が多く,重複癌も約30%に認められ,治療方針の決定が難しい。診断・治療のさらなる発展が望まれる。
教育講演
特集1 シンポジウム1:放射線治療の進歩
特集2 シンポジウム2:気管・気管支形成術
特集3 シンポジウム3:がんの分子イメージング
特集4 シンポジウム4:Salvage Surgery(食道癌,喉頭・下咽頭癌)
特集5 シンポジウム5:エビデンスに基づく食道癌の治療成績
特集6 ビデオシンポジウム:内視鏡診断と内視鏡手術
特集7 パネルディスカッション1:音声障害1)機序2)保存的治療3)外科的治療
特集8 パネルディスカッション2:嚥下障害1)機序2)保存的治療3)外科的治療
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